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「苦手だけど頑張りたい」…A代表初選出の東京V渡辺皓太東京ヴェルディMF渡辺皓太(写真は4月13日のもの)

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東京ヴェルディMF渡辺皓太(写真は4月13日のもの)
[5.25 J2第15節 東京V 1-1 千葉 味スタ]

 コパ・アメリカに臨む日本代表に初選出された。東京ヴェルディMF渡辺皓太は「うれしい」と素直に喜びを表しつつ、ピッチ上で貴重な経験を積むためにも「試合に出れるように練習からアピールしたい」と力を込めた。

 千葉戦では右インサイドハーフに入ったものの、前半はボールに触れる回数が限られるだけでなく、同33分には背後から迫ったMF為田大貴の激しいチャージを受けてピッチ上にうずくまった。「あれくらいは大丈夫」と、後半に入ると徐々に組み立てに絡む回数を増やし、後半31分には後方から送られたボールで抜け出して好機を迎えるが、追走した為田のタックルに遭ってフィニッシュまで持ち込めなかった。

「前半はなかなかハマらなくて、守備の時間が長くなってきつかったけど、後半は少し意識的に前にプレスに行くようにして同点に追い付けたのは良かった」

 前日に発表されたコパ・アメリカに臨む日本代表に初選出を果たし、「ここから自分の見られ方も変わると思うし、もっとやらなければならないという思いになった」と気を引き締めている。同代表は東京五輪世代が中心となるものの、GK川島永嗣にFW岡崎慎司と経験豊富な選手も名を連ねており、「盗めるところは全部盗みたいし、ピッチ内外で吸収していきたい。(自分から話かけることは)苦手だけど頑張りたい」とベテランから多くのことを学ぼうとしている。

 当然、招集されて満足しているわけではない。「試合に出て世界のトップの選手のプレーを自分の体で体験したいし、チャレンジしたい」と語る20歳の若武者は、「試合に出ないと意味がない。やるからには多くの試合をしたいし、勝つつもりでいきたい」と意気込んだ。

(取材・文 折戸岳彦)
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京都のルーキーDF上夷が左膝外側半月板損傷で手術DF上夷克典が左膝外側半月板損傷で手術

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DF上夷克典が左膝外側半月板損傷で手術
[故障者情報]

 京都サンガF.C.は25日、DF上夷克典が左膝外側半月板損傷により、京都市内の病院で手術を行ったことを発表した。

 上夷は明治大から今季加入。ここまでJ2リーグ戦9試合に出場していたが、16日の練習中に負傷したという。

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長崎vs徳島 試合記録

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【J2第15節】(トラスタ)
長崎 1-0(前半1-0)徳島


<得点者>
[長]呉屋大翔(16分)

<警告>
[長]亀川諒史(87分)
[徳]岩尾憲(15分)、杉本竜士(60分)、田向泰輝(63分)

観衆:6,113人
主審:清水修平
副審:福岡靖人、岩崎創一
FW呉屋が止まらない! 3試合連続ゴールで長崎を今季初3連勝に導く

<出場メンバー>
[V・ファーレン長崎]
先発
GK 21 富澤雅也
DF 13 亀川諒史
DF 26 イ・サンミン
(52分→DF 22 徳永悠平)
DF 4 高杉亮太
DF 2 香川勇気
MF 20 大竹洋平
MF 27 新里涼
MF 6 角田誠
MF 28 翁長聖
FW 33 呉屋大翔
(85分→MF 15 島田譲)
FW 11 玉田圭司
(66分→FW 29 畑潤基)
控え
GK 25 鈴木彩貴
MF 16 吉岡雅和
MF 41 大本祐槻
FW 17 長谷川悠
監督
手倉森誠

[徳島ヴォルティス]
先発
GK 21 梶川裕嗣
DF 2 田向泰輝
DF 5 石井秀典
DF 7 内田裕斗
MF 8 岩尾憲
MF 32 小西雄大
(79分→MF 10 狩野健太)
MF 17 表原玄太
(70分→FW 47 押谷祐樹)
MF 14 杉本竜士
MF 15 岸本武流
MF 11 野村直輝
FW 18 佐藤晃大
(85分→FW 9 河田篤秀)
控え
GK 1 永井堅梧
DF 26 秋山拓也
MF 23 鈴木徳真
MF 33 藤原志龍
監督
リカルド・ロドリゲス

FW呉屋が止まらない! 3試合連続ゴールで長崎を今季初3連勝に導く長崎FW呉屋大翔が3試合連続ゴール

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長崎FW呉屋大翔が3試合連続ゴール
[5.25 J2第15節 長崎1-0徳島 トラスタ]

 J2第15節が25日に行われ、8位V・ファーレン長崎はホームで14位徳島ヴォルティスと対戦し、1-0で勝利した。決勝点のスコアラーはFW呉屋大翔。G大阪からレンタル中の25歳FWの3戦連発弾により、チームは今季初の3連勝を飾っている。

 J1参入プレーオフ圏内を狙う長崎は前半16分、左サイドのロングスローの流れからMF角田誠が縦パスを送ると、PA内中央の呉屋が胸トラップから2タッチ目で右足のシュートを決め、先制に成功。古巣への恩返しゴールを挙げた呉屋は、リーグ戦3連続となる今季5得点目をマークした。

 このリードを最後まで守り切った長崎が今季初の3連勝を達成し、暫定でPO圏内の6位に浮上。一方、徳島は2試合ぶりの黒星で3戦未勝利(1分2敗)となった。

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●[J2]第15節1日目 スコア速報

連覇狙う草津東などが準決勝へ…野洲と綾羽は8強敗退:滋賀

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 令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)の滋賀県予選が25日に行われ、準決勝進出校が決まった。

 2連覇を目指す草津東高は、新人戦で近江高と両校優勝の綾羽高と対戦。前後半に1点ずつ決め、2-0で完封勝利をおさめた。プリンスリーグ関西に所属する近江は前半だけで6ゴールを挙げ、瀬田工高を6-0で下した。

 また、比叡山高はMF乾貴士(アラベス)やMF楠神順平(清水)ら出身の野洲高に2-1で勝利。守山北高は滋賀学園高とのPK戦の末に2-0で勝った。

 なお、準決勝は今月30日、決勝は6月1日に行われる。

[準々決勝](5月25日)
綾羽高 0-2 草津東高
守山北高 1-1(PK2-0)滋賀学園高
比叡山高 2-1 野洲高
瀬田工高 0-6 近江高

[準決勝](5月30日)
草津東高 vs 守山北高
比叡山高 vs 近江高

[決勝](6月1日)
未定 11:00 未定

●【特設】高校総体2019

“違い”を見せる千葉FW船山、MF矢田「タカさんの一番の魅力は…」ジェフユナイテッド千葉FW船山貴之(写真は5月20日のもの)

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ジェフユナイテッド千葉FW船山貴之(写真は5月20日のもの)
[5.25 J2第15節 東京V 1-1 千葉 味スタ]

 やはり違う。昨季チーム最多、そしてJ2得点ランク3位となる19ゴールを奪ったジェフユナイテッド千葉FW船山貴之。今季は負傷離脱する期間があったものの、復帰後先発した4試合で4得点と得点力の高さを示している。

 前半11分にいきなり仕事をやってのける。左サイドからMF為田大貴が送ったクロスからFWクレーベが放ったヘディングシュートはポストを叩いたものの、このボールに船山がいち早く反応。ボールがこぼれた瞬間、前に構えていた相手選手よりも素早く動き出し、左足で流し込んで先制点を記録した。

 負傷離脱によって第6節から第10節の5試合を欠場し、第11節大宮戦の後半30分からピッチに送り込まれて復帰。第12節甲府戦でスターティングメンバ―に名を連ねて直接FKを沈めて復帰後初得点を記録すると、第14節岐阜戦で2ゴール。そして、この日今季5ゴール目を記録して、チームの得点ランクトップに立った。

「これまで得点する気持ちが出ている選手が少なかったので、そこの違いを見せ付けたいと思っていた」

 船山の得点力にはチームメイトも絶大な信頼を置く。MF矢田旭が「タカさんは点が取れるのが一番の魅力。それだけでなく、キープができるし、パスも出せるし、厳しい守備もいってくれるけど、一番は点を取ってくれるので大きな安心感がある。いるといないによって変わってくるほどの重要な選手」と語るように、得点力の高い船山が前線に構えることはチームに大きなプラスをもたらしている。

 東京V戦の後半ではボールを前線まで運べず、「つなぎもあまりうまくいってなかったので、下がらざるを得なかった。前でずっと張っているよりも、下がってアクセントをつけようと思った」と中盤まで下がった船山が組み立てに絡む回数が増え、ゴール前の危険な場面に顔を出す機会はほぼなかった。だからこそ矢田も「もっとやりやすいパスを出していかないといけない」と反省を口にした。

 チャンスメイクから献身的な守備まで幅広くこなす背番号10だが、もっとも輝くのはゴール前。チームに勝利をもたらすため、ゴールハンターは今後も“違い”を見せ付けていく。

(取材・文 折戸岳彦)
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元U-20代表の198cmハーフナー・ニッキがスイス1部FCトゥーンに完全移籍年代別代表時代のDFハーフナー・ニッキ

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年代別代表時代のDFハーフナー・ニッキ
 スイス1部のFCトゥーンは24日、元U-20日本代表のDFハーフナー・ニッキ(24)を獲得したことを発表した。クラブ公式サイトによると、契約期間は2022年までの3年間となっている。

 元日本代表FWハーフナー・マイク(バンコク・ユナイテッド/タイ)を兄に持つニッキは、名古屋U-18から2013年にトップチームへと昇格。2016年に元日本代表MF本田圭佑がオーナーを務めるオーストリアのSVホルンに移籍し、昨年7月にスイス2部のFCビルに2年契約で加入した。198cmの長身を武器に、今季は公式戦29試合で2得点を記録している。

 スポーツディレクターのアンドレス・ゲルバー氏は今回の契約にあたり、「我々はFCビルですぐに定位置をつかんだ長身DFを獲得できた」とコメント。クラブも「ニッキを歓迎し、彼がトゥーンで良いスタートを切れることを願っています」と期待を寄せた。

●海外組ガイド

東京Vvs千葉 試合記録

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「ボールの軌道を見ていたら」…千葉MF矢田、得点に結び付けられず「そこが課題」ジェフユナイテッド千葉MF矢田旭(写真は5月19日のもの)

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ジェフユナイテッド千葉MF矢田旭(写真は5月19日のもの)
[5.25 J2第15節 東京V 1-1 千葉 味スタ]

「入った」という感触があった。しかし、左足で蹴り出したボールは無情にもポストを叩き、勝ち越しゴールとはいかなかった。ジェフユナイテッド千葉MF矢田旭は「そこが自分の課題でもある」と唇を噛んだ。

 1-1で迎えた後半22分だった。FW船山貴之とのワンツーで左サイドを駆け上がったMF為田大貴が折り返すと、そこに走り込んだのが矢田。左足ダイレクトで合わせたループ気味のシュートは、GK上福元直人の頭上を越えてゴールマウスへと向かったが右ポストに弾かれてネットを揺らすことはなかった。

 打った瞬間、「入ったと思った」という。「ボールが来たときから、ミートすればいける感覚を感じていたし、当たった瞬間、すごいイメージどおりだった。シュートを打った感触もすごく良かった中で、ボールの軌道を見ていたら…」と悔しさを滲ませた。

 自身は直後の後半24分にピッチを後にし、チームは1-1で引き分けた。シュートは惜しかったものの「入らなかったら一緒」と答えると、「ああいうところで入る、入らないというのはすべてを左右するところ。そこが自分の課題でもあるし、決め切れる選手にならないといけない」と表情を引き締めた

(取材・文 折戸岳彦)
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四中工、宇治山田商、近大高専、海星高が4強入り…三重は4連覇逃す:三重

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 25日、令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)の三重県予選準々決勝が行われた。

 新人戦優勝校の四日市中央工高は四日市四郷高と対戦し、6-0で完封勝利。新人戦準優勝の海星高は前後半に1点ずつ決めて鈴鹿高を2-0で下した。

 3連覇中の三重高と対戦した近大高専は1-1のままPK戦に突入。PK4-2で三重の連覇を止めた。新人戦4強の津工高宇治山田商高の一戦もPK戦までもつれこみ、PK9-8で宇治山田商が4強入りを決めた。

 なお、準決勝は6月1日、決勝は2日に行われる。

[準々決勝](5月25日)
四日市中央工高 6-0 四日市四郷高
宇治山田商高 1-1(PK9-8)津工高
三重高 1-1(PK2-4)近大高専
鈴鹿高 0-2 海星高

[準決勝](6月1日)
四日市中央工高 vs 宇治山田商高
近大高専 vs 海星高

[決勝](6月2日)
未定 13:00 未定

●【特設】高校総体2019

琉球vs新潟 試合記録

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【J2第15節】(タピスタ)
琉球 2-1(前半1-0)新潟


<得点者>
[琉]富所悠(11分)、上原慎也(86分)
[新]レオナルド(83分)

観衆:5,107人
主審:上村篤史
副審:植田文平、細尾基
まさに難攻不落…琉球が新潟に劇的勝利! ホーム29戦無敗でJリーグ記録を塗り替える

<出場メンバー>
[FC琉球]
先発
GK 1 カルバハル
DF 3 西岡大志
DF 2 増谷幸祐
DF 4 岡崎亮平
DF 5 徳元悠平
MF 11 田中恵太
(64分→MF 13 河合秀人)
MF 20 上里一将
MF 8 小松駿太
MF 10 富所悠
(85分→FW 21 上原慎也)
FW 6 風間宏希
(90分+3→FW 14 上門知樹)
FW 9 鈴木孝司
控え
GK 23 石井綾
DF 30 西河翔吾
MF 19 越智亮介
FW 15 和田凌
監督
樋口靖洋

[アルビレックス新潟]
先発
GK 1 大谷幸輝
DF 24 川口尚紀
DF 32 新井直人
DF 4 大武峻
DF 15 渡邊泰基
MF 10 加藤大
(54分→FW 9 レオナルド)
MF 17 カウエ
MF 18 渡邊凌磨
(74分→FW 13 フランシス)
MF 11 渡邉新太
(87分→MF 20 本間至恩)
MF 33 高木善朗
FW 19 矢野貴章
控え
GK 30 田口潤人
DF 31 堀米悠斗
FW 14 田中達也
監督
吉永一明

まさに難攻不落…琉球が新潟に劇的勝利! ホーム29戦無敗でJリーグ記録を塗り替える琉球がホーム29試合無敗

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琉球がホーム29試合無敗
[5.25 J2第15節 琉球2-1新潟 タピスタ]

 J2第15節が25日に開催され、暫定10位のFC琉球はタピック県総ひやごんスタジアムで同14位のアルビレックス新潟と対戦し、2-1で勝利を収めた。前半11分にMF富所悠が先制点を挙げ、後半38分に新潟のFWレオナルドに同点弾を許したが、同41分に途中出場のFW上原慎也が決勝ゴールを記録。2017年9月のJ3第25節・C大阪U-23戦(1-0)から続くホーム無敗記録を29試合に伸ばし、自らの持つJリーグ記録を再び更新した。

 琉球は前半11分、PA手前左でFKのチャンスを迎えると、キッカーの富所が右足でシュート。壁に当たって軌道が変わったボールがゴール右隅に吸い込まれ、幸先よく先制する。

 1-0のまま時間が経過し、後半38分にDF川口尚紀のシュートの跳ね返りをカウエに押し込まれて同点とされたが、すぐに勝ち越した。同41分、DF西岡大志が右サイドからクロスを送り、投入からわずか1分の上原がヘディングで押し込む。

 上原にとっては札幌時代の2016年以来、3シーズンぶりとなるJリーグでの得点。琉球がそのまま2-1のリードを守り抜き、ホーム2連勝を飾った。敗れた新潟は今季初の3連敗となっている。

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●[J2]第15節1日目 スコア速報

3連覇中の一条、五條が決勝進出:奈良

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 令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)の奈良県予選は25日、準決勝を行い、一条高五條高が決勝進出を決めた。

 3連覇中の一条高は山辺高に完封勝利。無失点のまま決勝に駒を進めた。対戦相手は、香芝高を2-0で下した五條高に決まった。なお、決勝は6月2日に行われる。

[準決勝](5月25日)
一条高 1-0 山辺高
五條高 2-0 香芝高

[決勝](6月2日)
一条高 14:30 五條高

●【特設】高校総体2019

神村学園が「柔よく剛を制す」で出水中央を撃破、3連覇で全国一番乗り神村学園高が全国大会出場一番乗りを果たした

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神村学園高が全国大会出場一番乗りを果たした
[5.25 インターハイ鹿児島県予選決勝 神村学園高 3-0 出水中央高 ]

 令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)の鹿児島県予選の決勝戦が25日に行われ、神村学園高が3-0で出水中央高を破り、3連覇を飾った。神村学園は全国大会出場一番乗り。全国大会は7月26日に開幕する。

 技術と戦術理解に定評のある神村学園に対し、県内随一の運動能力を誇る出水中央の一戦は、互いに持ち味の出る試合となった。試合の立ち上がりは、ともにチャンスがあった。神村学園は、前半5分にMF濱屋悠哉(3年)が鋭いミドルシュートを飛ばし、前半9分にも右MF野辺滉生(3年)のクロスを左MF樋渡鯉太郎(3年)が折り返し、濱屋がシュートを放つ好機を作り出した。出水中央は、前半3分に推進力のあるFW松山正利(3年)がシュート。前半12分には身体能力の高いMF大村龍之介(3年)のロングスローで押し込み、こぼれ球を右DF森優伍(3年)がミドルシュートを狙った。

 スコアが動いたのは、前半18分の給水を過ぎてからだった。前半23分、出水中央は木場駿之介(3年)のパスで抜け出した大村が決定機を迎えたが、シュートはクロスバーの上。さらに1分後、MF谷本啓斗(2年)の縦パスから松山がドリブルで相手を引きつけ、スルーパスに抜けた大村がシュートを放つ場面があったが、相手のブロックに防がれた。

 すると前半26分、窮地をしのいだ神村学園にチャンスが到来。左に抜け出したFW寺田聡(2年)のバックパスを受けた主将の軸丸広大(3年)が鋭い縦パスを送り、反応した濱屋が倒されてPKを獲得。濱屋が自ら決めて、神村学園が先制した。リードを得た神村学園は、前半29分に相手シュートをキャッチしたGK吉山太陽(2年)が素早いパントキックで強烈なカウンターを繰り出して会場を沸かせるなど、少しずつリズムが向上した。

 一方の出水中央は、谷本が負傷交代。それでも後半の立ち上がりに2度の決定機を作り出したが、ともに相手GKに防がれ、同点に追いつけなかった。神村学園は、またもピンチの後にチャンスあり。後半7分、MF永吉飛翔(2年)が寺田とのワンツーからタイミングよくミドルシュートを放つと、クロスバーに当たって、ゴールに飛び込んだ。前日の準決勝でもペナルティーエリア角から鮮やかなミドルシュートを決めており、大舞台で連続得点。優位を決定付ける追加点を奪った永吉は「2点目が欲しい状況だったけど、シュートが少ない時間帯だった。思い切り打とうと思った。ゴールは、常に狙っているし、シュートは得意」と胸を張った。

 その後は、余裕の生まれた神村学園が主導権を掌握。出水中央は後半11分にDF増田涼(3年)がゴール前に送ったボールを相手GKがファンブルする場面があったが、思うようには反撃できなかった。試合終盤、神村学園は濱屋が右サイドの1対1を突破。クロスを途中出場のMF大迫魁士(3年)が押し込んで、ダメ押しの3点目をマーク。6試合すべてを完封で勝ち上がった神村学園が3-0の勝利で全国切符を獲得した。

 神村学園にとって、この試合は1月の新人戦の雪辱戦でもあった。新人戦では準決勝で出水中央にPK戦で敗れた。前半はリードしたが、後半に追いつかれ、勝利をさらわれた。右サイドの突破で見せ場を作った野辺は「新人戦で負けて、ここは絶対に落とせないと思っていた。ほっとした」と背負っていたプレッシャーからの解放に安堵の表情を浮かべた。

 神村学園は全体的に小柄で、先発11人に身長180cmに届く選手はいない。しかし、有村圭一郎監督の下で「相手の逆を取るサッカー」を追求。フィジカルに勝る相手も破り、県代表の切符を勝ち取った。決勝戦で先制点を決め、3点目をアシストした濱屋は「みんなで一丸となって全国制覇を目指す。応援して下さる方のためにも、しっかりと勝って恩返しをしたい」と全国大会にかける気持ちを語った。全国でも、柔よく剛を制すサッカーは注目される。

(取材・文 平野貴也)
●【特設】高校総体2019

[MOM2876]神村学園MF軸丸広大(3年)_神村学園の「軸」に注目神村学園高の軸、MF軸丸広大主将

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神村学園高の軸、MF軸丸広大主将
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[5.25 インターハイ鹿児島県予選決勝 神村学園高 3-0 出水中央高 ]

 主軸の軸丸に注目だ。小気味良いドリブルとショートパスを駆使する鹿児島県の技巧派チーム神村学園高の軸は、MF軸丸広大(3年)だ。有村圭一郎監督も「アイツのチームだから」と全幅の信頼を置く。アンカーの位置で守備陣からボールを引き出し、配球で攻撃のタクトを振る。インターハイ全国大会出場をかけた県大会の決勝戦も、やはりゴールを生み出したのは、軸丸の判断だった。

 序盤は緊張感が強く、動きが硬くなっていたが、ピンチが続いた直後の前半26分、左サイドに抜け出したFW寺田聡(2年)のバックパスを受けると「最初はシュートを狙おうと思ったけど、前にフリーの濱屋悠哉(3年)が見えたので、シュートのキックフェイントのようにして、パスを選んだ」という縦パスを刺した。濱屋がシュートを狙おうとしたところで相手に倒され、PKを獲得。先制点につながった。

 360度の全方位から相手に狙われる中盤でも、軸丸は自由にスペースを泳ぐ。「ドリブル勝負も良いけれど、相手に捕まらないのが一番上手な選手」と話す有村監督の志向するサッカーの体現者だ。身長163cmの小兵だが、相手に捕まらないから、ドリブル、パス、シュートと幅広い選択が可能で、ゲームメークのキーマンとなる。

 アンカー起用では、攻守のバランスを含めてすべてをコントロールする役を担うため、反省材料もある。軸丸は「今日の序盤は、ちょっと、みんなの顔が下がってしまっていて、一人ひとりが良い状況判断をできず、ボールを回すことができなかった。自分たちのサッカーができるようになったのは、給水の後に1点を取れてからだった。自分もセカンドボールの回収でミスがあったし、まだまだ」と謙虚だった。

 しかし、一方では、まだ攻撃面のリミットを解除していない部分もある。今大会では、攻守のバランスを司る中盤の底を任されたが、有村監督は「軸丸は、点を取る力もあるし、前(中盤からバイタルエリア)に入る力も持っている。アンカーから前に上がっても良いけど、バランサーがいなくなるから、リスクを考えると上がりにくい。彼の問題というより、チーム全体が状況を見極めてカバーしないといけない。それに周りが気付けば、軸丸はもっと伸びる」と話し、よりゴールに近いエリアでさらに活躍するポテンシャルを認めた。

 インターハイは、卒業後の進路にも関わる大きな舞台となる。軸丸は「全国大会は、どの相手も強いと思う。でも、どこが相手でも、しっかりと相手の(予測の)逆を取るサッカーをしたい」と意気込んだ。軸丸の憧れは、昨年にFIFA最優秀選手賞やバロンドール(欧州年間最優秀選手賞)を受賞したクロアチア代表MFルカ・モドリッチ。全国大会でさらに飛躍することで、その背中に少しでも近づきたい。

(取材・文 平野貴也)
●【特設】高校総体2019

“浅野家の最終兵器”快斗が2ゴール。四日市中央工が6発快勝で4年ぶりの全国に前進:三重四日市中央工高FW浅野快斗は2ゴールの活躍

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四日市中央工高FW浅野快斗は2ゴールの活躍
[5.25 インターハイ三重県予選準々決勝 四日市中央工高 6-0 四日市四郷高 伊勢フットボールヴィレッジ]

 令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(男子)の三重県予選準々決勝が25日に行われ、新人戦王者の四日市中央工高と四日市四郷高が対戦。前半2分に奪ったFW浅野快斗(3年)の先制点を皮切りに6点を奪った四日市中央工が6-0で快勝した。四日市中央工は6月1日の準決勝で宇治山田商高と対戦する。

 三重県を代表する名門校の四日市中央工だが、インターハイ予選は覇権を3年連続で三重高に譲ってきた。今年は2015年以来の出場にかける想いが強く、主将のMF森夢真(3年)は「ずっとインターハイに出られていなくて、(地元開催だった)昨年もあってはならないことが起きた。今年はしっかり全国に出て、OBの人たちに恩返ししたい」と口にする。

 意気込みを示すかのように四日市四郷と対峙したこの日も、開始と共に攻勢を仕掛けた。いの一番に魅せたのは日本代表のFW浅野拓磨(ハノーファー)とMF浅野雄也(水戸)を兄に持つ“浅野家の最終兵器”浅野快斗で前半2分に、自陣からのクリアをFW井上駿(3年)がすらしたボールに、DF裏で反応。シュートは相手守備陣に阻まれたが、流れから奪ったCKをこの日のために剃り上げたという頭で合わせて、均衡を崩した。

 幸先の良いスタートを切った四日市中央工だったが、「暑さや緊張で動きが硬くて、一人ひとりの積極性が欠けた」(伊室陽介監督)ため勢いが続かない。前線で奮闘したFW森和沙(3年)や、技巧派のMF坂上裕哉(3年)を中心とした四日市四郷のショートパスによる崩しを受ける時間帯も見られた。

 しかし、「自分が動けば使われなくても、他の子がフリーになれると思っていた」と振り返る森が前線への関りを増やしたことで、攻撃が活性化。前半終了間際にはPA右外でのFKからDF永崎楓人(3年)がゴールネットを揺らし、試合を折り返した。

 2点リードで迎えた後半も最初に魅せたのは浅野で、後半6分にはPA左に飛び出した森からのパスを決めて、試合の大勢を決定づけた。要所で仕事を果たした浅野は、「FWなので点を獲らないといけない。僕が点を獲ることで、チームも盛り上がるので苦しい場面で獲れるのは大事。全国に出たことがないので、どれだけできるか試したい」と口にした。

 チーム3点目を奪った時点で浅野はお役御免となり、四日市中央工は高さのあるFW田口裕也(3年)を投入し、より攻撃的なサッカーを鮮明に打ち出した。狙いはすぐさまハマり、19分には田口が放ったシュートのこぼれを井上が押し込み、4点目をマーク。以降は田口とMF角田瞬(3年)が加点する一方で、パワープレーのために準備してきた3バックを公式戦で初めてトライするなど余裕のある戦いぶりを見せた四日市中央工が6-0で勝利した。

 終わってみれば快勝となったが、前半は低調な内容に終わったため、四日市中央工に浮かれた様子は見られない。伊室監督は「勢いに乗った時の高校生のパワーは凄い。今日の前半みたいにちょっとでも後ろ向きになったり、前への積極性が無くなると流れは取り戻せない。残り2試合では1試合通じて積極性を出して欲しい」と口にする。「いつも前半は悪くて、後半は良くなる。前半から自分たちらしくプレーできれば絶対に勝てると思うので、意識して練習したい」と話す森を中心に残り2試合は、アグレッシブな戦いを貫き、4年ぶりにタイトルを奪還する。

(取材・文 森田将義)
●【特設】高校総体2019

「自分次第で可能性は無限」。“成立グラウンドの主”MF藤原は努力でAチームの主軸に成立学園高の努力家、MF藤原進士郎

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成立学園高の努力家、MF藤原進士郎
 成立学園高の太田昌宏監督は身長169cmの小柄なボランチについて、「ボクは“成立グラウンドの主”と呼んでいます」と微笑む。東京の強豪・FCトリプレッタジュニアユースから成立学園に進学した当初、MF藤原進士郎(3年)は1年生チームでもほとんど試合に出ていなかったという。だが、昨年、セカンドチームで頭角を現し、今年はボランチで先発。毎日最後まで自主練習を実施しているという努力家は今や、“成立グラウンドの主”と呼ばれる存在になっている。

 今年の成立学園は総合力がテーマ。そのチームの中で、藤原は数的優位を作るために誰より走って味方をサポートしている。特別なスピードも、強さも持っている選手ではないが、元日本代表MFの宮内聡総監督は「いつも一番走っているのは、彼」。その運動量がチームに欠かせないものになっていることは間違いない。

 藤原は成立学園のテンポの良いパスワークと崩しの質、運動量の多さ、そして攻守の切り替えの速さに憧れて進学。同校に進学して良かった点について、「(人工芝グラウンドやフットサルコートなど)環境は全然良いですし、自主練もできるし、そこですね。環境も整っているので自分次第で可能性は無限というか。パスとか壁もあっていつでもできるので、パススピードとかタッチの質とかはいくらでも上手くなると思うし、周りも上手いので自分も追いつけ追い越せでやってきました」と語っていた。その環境の中で身につけた力で今回、チームのインターハイ出場に貢献する。

「チームが始まった時から日本一をみんなで目指していて、個人としては、自分は全力を発揮するところが一番だと思うので、そういうところを見て欲しい。チームのパスワークや組織力で日本一を目指したいです」。“成立グラウンドの主”はどの試合でもチームのために走り続け、「攻守においてサボる人がいないので一体感がある」という仲間たちとともに、多くの白星を勝ち取る。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

J1クラブも注目のFW吉長真優は、ピッチで誰よりも楽しんで成立学園を全国へ成立学園高の注目エースFW吉長真優

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成立学園高の注目エースFW吉長真優
 ピッチで誰よりも楽しんでチームを勝たせる――。令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(沖縄)東京都予選は25日、19校による2次トーナメントが開幕した。5年ぶりの全国出場を狙う成立学園高は、26日の初戦で修徳高と対戦。J1クラブも注目するエースFW吉長真優(3年)は、楽しみながら自分のストロングポイントを発揮し、チームを全国へ導く。

 元日本代表MFの宮内聡総監督が「これからグッと伸びてくるんじゃない?」と期待するアタッカーだ。宮内総監督は自身の教え子で例えると、FW大津祐樹(横浜FM)のような器用さがあると分析。その吉長は成立学園の練習に参加した大津のシュートなどを見てプロの凄さを実感し、より高いレベルを目指してトレーニングに励んできた。

 1年時からメンバー入りしてきたFWは、高校3年生になって注目度が上昇。本気でプロを意識するようになったという。現在、感じている強みは、DFラインの背後へ抜けてからのシュートやチャンスメーク、また中盤に落ちて攻撃をコントロールすることもできるところ。24日の紅白戦でもゴールをアシストするなど攻撃力を発揮していた。

 こだわっているのは「楽しみながらサッカーをすること」だ。「自分としては人がどうこうよりは、自分がサッカーをどれだけ楽しめるかで自分が輝けるところがあるのかなと思っていて、楽しめていない時は自分も全然良くなくて、楽しめている時が一番ストロングポイントが出ている時なので、それだけは負けたくないなと思っています。どんなに辛い練習でもどういうふうに考えて楽しめるかで、その練習の内容が変わってきたりするので意識していました」。誰よりも楽しんでプレーすること。3年間意識してきたことをインターハイ予選でも表現する。

 インターハイ予選は一発勝負のトーナメント戦。2次トーナメントは初戦から伝統校の修徳が相手と厳しい戦いになることは間違いない。それでも吉長は、「ああいう強い相手でトーナメントとかだとワクワクするというか、やってやろうと言う気持ちになる」とその戦いを楽しみにしていた。関東大会予選では関東一高との注目対決で延長戦の末に敗れたが、本人は「楽しめた試合」。今回は楽しんで、なおかつ必ず結果を残すという意気込みだ。

 太田昌宏監督は「点を取るだけじゃない選手」として、より攻守の切り替えの部分などを求めている。最高学年になり、「責任感が強くなった。今年は自分が点獲って勝たせないといけない」と意識を変えてきたエースは攻守でチームの期待に応える考え。大一番でも焦らず、楽しんでプレーし、重要なゴールを決めて成立学園を全国へ導く。

(取材・文 吉田太郎)
●【特設】高校総体2019

三重の4連覇を阻止。高専チーム初の全国を狙う近大高専が粘り勝ちで三重4強進出PK戦勝利を喜ぶ近大高専イレブン

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PK戦勝利を喜ぶ近大高専イレブン
[5.25インターハイ三重県予選準々決勝 三重高 1-1(PK2-4)近大高専 伊勢フットボールヴィレッジ]

 令和元年度全国高校総体(インターハイ)「感動は無限大 南部九州総体2019」サッカー競技(男子)の三重県予選準々決勝が25日に行われ、3連覇中の三重高と近大高専が対戦。両者譲らずPK戦までもつれた一戦は近大高専が勝利した。近大高専は6月1日の準決勝で海星高と対戦する。

 初戦で昨年度のインターハイ出場校である伊賀白鳳高を撃破したのに続き、今度は大会3連覇中の三重に粘り勝ち。高専チームとして初の全国大会出場を狙う近大高専が2年連続でのベスト4進出を果たした。

 昨年も全国出場を懸けた決勝リーグの最終節で三重と対戦したが、0-5で完敗したため、「めちゃくちゃ悔しかったので、今日は絶対に三重高に勝つぞという気持ちを全員が持っていた」(DF宇利友樹、3年)。この日も立ち上がりから、DF小嶋奏(3年)を中心としたボール回しから縦を狙った三重のペースで試合が進んだ。だが、「ミスは自然と出てくるので、相手にボールを持たせてショートカウンターを狙っていた」(亀井俊彦監督)という近大高専は、統率のとれた守備でしっかり対応。FW山口海斗(3年)を中心に狙い通り少ないチャンスをきっちり相手ゴール前まで持ち込むと、前半8分には左CKのこぼれ球をDF百地京平(3年)が頭で押し込み、先制した。

 以降も落ち着いた守りで三重に決定機を与えず試合を進めたが、前半終了間際に同点ゴールを献上してしまう。三重はDF飯坂唯人(3年)のクリアボールがMF浅野響(3年)に渡ると、PA前から打たれたシュートが近大高専DFに当たり、ゴールに突き刺さった。

「ライン設定も良かったし、声も皆で出せていた。自分たちの思った通りにボールが獲れてベストゲームだと思っていたので、最後に失点したのが悔やまれる」。宇利がそう振り返る近大高専だったが、ハーフタイムに気合を入れ直すと、後半3分にはPA左を仕掛けたFW古谷琉奇(3年)が倒され、PKを獲得。再リードを手にするチャンスだったが、キックは三重GK佃幹也(2年)に阻まれた。

 チャンスを逃した影響もあり、後半は三重に押し込まれる場面が続いたが、「『我慢!我慢!』と声を掛け合いながら、最後まで諦めない気持ちでやっていた」(宇利)。高さのある百地の跳ね返しや、GK奥永拓摩(3年)のセービングでピンチを凌ぎ続けると試合は延長戦へと突入した。

 延長戦でも決着がつかず、勝負の行方はPK戦に委ねられることになった。近大高専の2人目のキックは佃に止められたが、続く後攻の三重がキックを左ポストに当てて振り出しに。迎えた4人目、先攻の近大高専が成功したに対し、後攻の三重はゴールネットを揺らしたものの、キックの際に2回タッチしたため、ゴールが取り消しに。運も味方につけた近大高専は、5人目のDF山本奨(3年)がきっちり成功し、4-2で熱戦に終止符を打った。

 今年は攻撃的なサッカーを志向してきた近大高専だが、県1部リーグでは失点が止まらず開幕から3連敗。苦境を打破するためにインターハイ予選では昨年までの堅守速攻にスタイルを戻し、負けないサッカーを目指した。ここまで許した失点は、この日の1失点のみ。「今は勢いに乗れているので、来週もこの勢いを継続したい」(山口)との言葉通り、調子は上向きだ。亀井監督は「次も決して甘くない試合になると思う。でも、準々決勝で三重高に勝利し、準決勝で海星と対戦するのは昨年の選手権と同じ流れになっているのでリベンジしたい。先制して負けた悔しさを持っている選手も多いので、面白いゲームになるはず」と次戦に向けての期待を寄せた。

(取材・文 森田将義)
●【特設】高校総体2019

勝負のメキシコ戦へU-20日本代表が非公開練習「勇気と戦う姿勢を持って」非公開練習を終えたU-20日本代表

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非公開練習を終えたU-20日本代表
 U-20ワールドカップのグループリーグ第2戦でメキシコと対戦するU-20日本代表は25日、ポーランド・グディニャ近郊で冒頭15分を除く非公開練習を行った。

 日本は初戦で南米王者エクアドルと1-1で引き分けた。第2戦で勝ち点を「4」に伸ばすことができれば、グループリーグ突破に大きく近づく。ただし、メキシコは初戦でイタリアに1-2で敗れているため、激戦は必至だろう。

 相手のキーマンは技巧派ドリブラーMFディエゴ・ライネス(ベティス)。U-16日本代表時代、2016年12月のチリ遠征でライネスと対戦しているDF喜田陽(福岡)は「めちゃくちゃうまかった印象。チームが一つになって止めたい」と警戒した。

 もっとも、影山雅永監督は相手の対策よりも自分たちにベクトルを向け、「初戦の後半よりもさらに良いパフォーマンスをすることに集中すれば、結果は自ずとついてくる」と強調。エクアドル戦後半の出来が一つの基準となったようだ。

 日本はU-19アジア選手権前、昨年9月のメキシコ遠征で同国と対戦している(1-1)。影山監督は「いいチーム。彼ら(メキシコ)は初戦に負けて、明日の試合には負けられないという気持ちでくる。我々は初戦の後半のように、勇気と戦う姿勢を持ってメキシコを上回らないといけない」と意気込んだ。

(取材・文 佐藤亜希子)

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