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[MOM3059]熊本国府MF高原大騎(3年)_兄世代のチャンピオンTシャツ、3年越しのお披露目チャンピオンTシャツを着て大はしゃぎの熊本国府イレブン。10番が高原大騎

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チャンピオンTシャツを着て大はしゃぎの熊本国府イレブン。10番が高原大騎
[11.16 高校選手権熊本県予選決勝 大津0-1熊本国府 水前寺]

 歓喜の熊本国府高イレブンが記念撮影のために身にまとったTシャツには、『CHAMPION 2016』と記されていた。

 文字通り、本来は2016年に着るために作られたもの。同年は新人戦、総体予選と県内2冠を達成。最後に選手権出場を決めたときに起用と用意したものだった。ただ決勝でルーテル学院高に敗れたことで、日の目を見ることはなかった。

 当時のチームを主将としてけん引していたのが、FW高原悠太だった。そしてその弟、MF高原大騎(3年)が主将となって、兄世代の雪辱を果たした。

 開始4分の電光石火の先制劇。FW毎床玲音(2年)のシュートのこぼれ球に高原はしっかりと反応。右足にしっかりと乗せたシュートでゴールネットを揺らした。

「立ち上がりに集中しながら勢いよく行こうというのはミーティングで言っていたので、とても良かったです」

 その後の大津の猛攻は「想像以上だった」と振り返ったが、「最後なので、悔いを残さないように、全員で勝ちに行こうと話していた」と話した通り、チーム全員が最後まで体を張り続け、勝利をつかみ取った。

「みんな楽しみにしているけど、全国に出るだけじゃダメ。いかに勝てるかというところが勝負になる。国分らしいサッカーをして勝ちたいと思います」

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

果敢な飛び出し一瞬ヒヤリも「あれはナイス判断」…熊本国府GK浅田隼佑が好守連発果敢な飛び出しでピンチを防いだ

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果敢な飛び出しでピンチを防いだ
[11.16 高校選手権熊本県予選決勝 大津0-1熊本国府 水前寺]

 一瞬、ヒヤリとした。前半17分、熊本国府高はロングパスでMF樋口堅大(3年)に裏を取られる。それをGK浅田隼佑(3年)が果敢な飛び出しで防ぎに行くが、樋口と激しく接触。決定機を阻止してしまったかに思えたが、イエローカードが出ただけで済んだ。

 ただ浅田は「あれはもう、出ないとやられていた」と冷静に振り返る。そして「自分ではナイス判断だと思っています」と胸を張ると、「自分たちは今まで全試合で失点していなかったので、守り切る自信がありました」と好セーブ連発もあって、終始上機嫌だった。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

前半4発の愛工大名電が初優勝!岡崎城西の反撃凌いで全国切符:愛知

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 16日、第98回全国高校サッカー選手権愛知県予選決勝が行われ、愛工大名電高が初優勝を果たした。

 愛工大名電と17年ぶり7回目の出場を目指す岡崎城西高との一戦は、前半4分にCKからのこぼれ球をMF鈴置阿利登が決めて愛工大名電が先制。その後、1点を返されたものの、鈴置がこの日2点目を挙げるなど前半だけで4得点奪い、愛工大名電が4-2で逃げ切った。

 なお、全国大会の組み合わせ抽選会は18日に行われる。

[決勝](11月16日)
愛工大名電高 4-2 岡崎城西高

[準決勝](11月9日)
中京大中京高 1-1(PK5-6)愛工大名電高
岡崎城西高 1-0 熱田高

[準々決勝](11月2日)
中京大中京高 1-0 東海学園高
刈谷高 1-2 愛工大名電高
岡崎城西高 5-0 大同大大同高
名古屋高 1-1(PK3-4)熱田高

●【特設】高校選手権2019

草津東がリベンジ達成!近江に逆転勝利で3連覇:滋賀

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 第98回全国高校サッカー選手権滋賀県予選決勝が16日に行われ、草津東高が3年連続11回目を果たした。

 プリンスリーグ関西所属で初出場を目指す近江高と草津東の一戦は、前半19分にMF森雄大(2年)がゴールを決め、近江が先制。しかし、直後に草津東が同点に追いつくと、前半のうちに逆転して3-1で勝利。インターハイ予選決勝のリベンジを果たした。

 全国大会の組み合わせ抽選会は18日に行われる。

[決勝](11月16日)
近江高 1-3 草津東高

[準決勝](11月9日)
近江高 3-0 立命館守山高
水口高 0-4 草津東高

[準々決勝](11月3日)
近江高 6-1 石山高
綾羽高 0-2 立命館守山高
水口高 1-0 守山高
野洲高 0-1 草津東高

●【特設】高校選手権2019

タレントぞろいのシャドーとの共演は「ワクワク」も…上田綺世「突っ立っていればいいわけではない」U-22日本代表FW上田綺世(鹿島)

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U-22日本代表FW上田綺世(鹿島)
 自分が動き出せばパスが出てくる。そんな、信頼感もある。U-22日本代表の1トップのポジションを争うU-22日本代表FW上田綺世(鹿島)は、2列目に並ぶタレントの能力を引き出すためにも、自身のストロングを出す必要があると考えている。

 合宿初日から6日が経ち、練習試合(35分×2本)もこなした。合流するタイミングも違い、コンディションにもバラつきがある。初めて顔を合わせる選手もいるが、「期間の短さや個々のパフォーマンス、コンビネーションだとかは点を取れなかった言い訳にはできない」と語ると、「パッと集められた中で自分の色を出し、どれだけ一回のチャンスを作り出せるかを求められている」と与えられた環境の中で、自身の持ち味を発揮しようとしている。

 最前線に入る上田が輝くためには、特に2列目に並ぶシャドーとの好連係は不可欠。今回の2列目にはMF三好康児(アントワープ)、MF堂安律(PSV)、MF食野亮太郎(ハーツ)、MF久保建英(マジョルカ)とタイプの異なるタレントが顔を並べる。2列目の選手に生かされるだけでなく、彼らを生かすことでチームに大きなプラスをもたらすことができる。

「シャドーの選手が前を向けたときは僕のチャンスでもあると思うので、彼らが前を向きやすいポジショニングだったり、ポストプレーをするというのが大事になる。ワクワクしながらプレーできるけど、僕が突っ立っていればいいわけではない。彼らがよりやすいように、スペースを与える動きをして、僕も自分のストロングを出していきたい」

 北中米遠征では招集されて2試合無得点だった。未招集だったブラジル遠征でチームは3-2の勝利を収めたがFWの得点はなく、今合宿中に行われた広島との練習試合(35分×2本)も、チームはノーゴールだった。FWに得点が生まれていない現況。「勝つことがまずは大事。得点がすべてではないというのは頭の端っこに置いている」と語りつつ、「もちろん勝つためには点を取りたいし、自分の得点にはこだわりたい」と貪欲にゴールを狙っていく。

(取材・文 折戸岳彦)
▼AFC U-23選手権タイ2020(東京五輪最終予選)特集ページ

[関東2部]慶應義塾大3年ぶり、国士館大2年ぶり1部昇格が同日同所で決定!1部復帰を決めた慶應義塾大と国士舘大

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1部復帰を決めた慶應義塾大と国士舘大
 関東大学サッカーリーグ2部は16日に第21節を行い、慶應義塾大国士舘大が1部復帰を確定させた。慶應は17年以来3年ぶり、国士館は1年での復帰となった。

 今季の1部昇格チームは、同日、そして同会場で決まった。中台運動公園陸上競技場の第1試合で2位で勝ち点39だった国士舘大が、3位で勝ち点35の日本体育大に4-2で快勝。この時点で慶應と国士舘の1部復帰が決まった。

 第2試合では勝ち点41だった慶應も同33の4位・拓殖大に1-0で勝利。昇格決定に花を添えた。

●第93回関東大学L特集

龍谷が無失点で2連覇達成!2年生MF石橋啓士が決勝点:佐賀

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 第98回全国高校サッカー選手権佐賀県予選決勝が16日に行われ、龍谷高が2年連続2回目の全国出場を決めた。

 龍谷は夏冬連覇を目指す佐賀北高と対戦。前半31分にロングスローからMF石橋啓士(2年)が先制点を挙げると、ここまで無失点の守備陣がリードを守り抜き、1-0で完封勝ち。初出場だった昨年度に続いて全国への切符をつかみ取った。

 全国大会の組み合わせ抽選会は18日に行われる。

[決勝](11月16日)
佐賀北高 0-1 龍谷高

[準決勝](11月3日)
佐賀北高 4-1 鹿島実・鹿島新高
佐賀東高 0-1 龍谷高

[準々決勝](10月26日)
佐賀北高 4-0 唐津工高
清和高 0-1 鹿島実・鹿島新高
佐賀学園高 0-4 佐賀東高
龍谷高 3-0 武雄高


●【特設】高校選手権2019

「あそこまでなるとは」…熊本国府、180cm超の壁2枚が大津の猛攻の前に立ちはだかる“壁”となって立ちはだかったMF森山真生(左)とDF松元俊介(右)

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“壁”となって立ちはだかったMF森山真生(左)とDF松元俊介(右)
[11.16 高校選手権熊本県予選決勝 大津0-1熊本国府 水前寺]

 大津高のフィールドプレーヤーの最長身は175cm。そこに熊本国府高が誇る180cm超の2人、182cmMF森山真生(3年)と183cmDF松元俊介(3年)が立ちはだかる。佐藤光治監督が「あそこまでなるとは思わなかった」と振り返った大津の猛攻を耐え凌いだ。

 森山は涙を流しながら何度もガッツポーズを繰り返していた。「とにかく守ることだけ考えて、あとは攻撃はいろいろな選手がいるので任せていて、守備だけに集中していました」。

 大津とは今年の新人戦も対戦したが、準決勝でPK負け。そのあとしばらくして、森山はFWからボランチに転向した。そこで持ち前の身体の強さを発揮。伝統の守備の強さをより強固にするピースになった。

 松元は絶対的な自信を持つという競り合いの強さで存在感を見せつけた。「押し込まれる時間が多くて難しかったけど、全員で粘り強く守れた」。大津相手に通用したことでより自信を深めた様子だ。

 この日は学校から半径2kmの位置にある水前寺競技場での試合。“ホームスタジアム”にはクラスメイト全員が応援に駆けつけていた。「力になった」とほほ笑む背番号3。「国府らしいサッカーをして全国でも勝っていきたい」と更なる活躍を誓った。

(取材・文 児玉幸洋)
●【特設】高校選手権2019

大島6番、井手口14番! 森保Jベネズエラ戦の背番号発表、初招集4選手は…大島6番、井手口14番! 森保Jベネズエラ戦の背番号発表、初招集4選手は…

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大島6番、井手口14番! 森保Jベネズエラ戦の背番号発表、初招集4選手は…
 日本サッカー協会(JFA)は16日、キリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦(19日、パナスタ)に臨む日本代表の選手背番号を発表した。

 14日のカタールW杯アジア2次予選・キルギス戦に登録されていた14選手の背番号は据え置き。復帰組のGK中村航輔(柏)は23番、DF三浦弦太(G大阪)が3番、DF車屋紳太郎(川崎F)が5番、MF大島僚太(川崎F)が6番、MF井手口陽介(G大阪)は14番となった。

 初招集の4選手はDF進藤亮佑(札幌)が19番、DF荒木隼人(広島)が22番、MF古橋亨梧(神戸)が9番、FWオナイウ阿道(大分)が18番。キルギス戦でお披露目となった新ユニフォームを着用する。

▽GK
1 川島永嗣(ストラスブール)
12 権田修一(ポルティモネンセ)
23 中村航輔(柏)

▽DF
17 佐々木翔(広島)
5 車屋紳太郎(川崎F)
16 室屋成(FC東京)
2 植田直通(セルクル・ブルージュ)
3 三浦弦太(G大阪)
4 畠中槙之輔(横浜FM)
19 進藤亮佑(札幌)
22 荒木隼人(広島)

▽MF
20 山口蛍(神戸)
8 原口元気(ハノーファー)
7 柴崎岳(デポルティボ)
6 大島僚太(川崎F)
13 橋本拳人(FC東京)
10 中島翔哉(ポルト)
15 浅野拓磨(パルチザン)
9 古橋亨梧(神戸)
14 井手口陽介(G大阪)

▽FW
11 永井謙佑(FC東京)
21 鈴木武蔵(札幌)
18 オナイウ阿道(大分)

(取材・文 竹内達也)
●カタールW杯アジア2次予選特集ページ

インハイ4強尚志、FW山内大空2発で決勝へ…聖光学院はMF半沢愛斗が豪快ミドル:福島

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 第98回全国高校サッカー選手権福島県予選は16日、準決勝が行われた。

 今夏インターハイ4強で6年連続出場を目指す尚志高帝京安積高と対戦し、2-1で逃げ切った。前半9分、右サイドからのクロスをFW山内大空(3年)が頭で合わせて先制。後半27分にはGKのロングキックから最後は山内がゴール左隅に蹴り込み、2-0と突き放した。帝京安積は終了間際の40分にロングスローの流れからDF小山航平(3年)が左足ボレーを決めたが、あと一歩及ぼなかった。

 7年ぶり優勝を狙うプリンスリーグ東北所属の聖光学院高福島工高と対戦。前半13分、敵陣中央の左サイドでボールを受けたMF半沢愛斗(3年)がPA左手前まで運んで右足を一閃。これがゴール右上隅に突き刺さり、1-0で逃げ切った。

 なお、決勝は明日17日に行われる。

[決勝](11月17日)
尚志高 12:00 聖光学院高

[準決勝](11月16日)
尚志高 2-1 帝京安積高
聖光学院高 1-0 福島工高

[準々決勝](10月27日)
尚志高 4-0 郡山商高
ふたば未来学園高 0-1 帝京安積高
学法石川高 0-2 聖光学院高
福島工高 3-1 郡山高


●【特設】高校選手権2019

今季限りで引退の佐藤勇人が古巣・京都にエール「PO進出へ頑張って」京都サポーターへ挨拶するMF佐藤勇人

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京都サポーターへ挨拶するMF佐藤勇人
[11.16 J2第41節 京都1-0千葉 たけびし]

 08、09年の2年間プレーし、主将も務めた古巣との対戦は、今季限りでの現役引退を表明しているジェフユナイテッド千葉のMF佐藤勇人にとって特別なものだった。ベンチで戦況を見つめながら、「出たい」という気持ちを高めていた。

「足の問題やコンディションのことがあったが、それ以上に、お世話になった京都でプレーする姿を皆さんに見てもらいたいと思った」。そして出番が来た。0-0の後半25分、MF小島秀仁との交代でピッチに入った。

 その後に失点して0-1で敗れたが、京都は千葉以外でプレーした唯一のクラブであり、自身がJ1でプレーした最後のチーム。感無量だっただろう。試合後は古巣のホームスタジアムである「たけびしスタジアム京都」(西京極陸上競技場)のスタンドに走っていき、拡声器を握って挨拶した。

「京都を離れたときにサポーターに挨拶をできなかったので、今日はどうしても来て、挨拶したいと思っていた。(京都サポーターには)2年間お世話になった感謝の気持ちと、京都は(J1参入)プレーオフ進出の可能性があるので、『自分は本当に応援している』『頑張ってください』と言った」

 京都は来季から本拠地を府立京都スタジアム(亀岡市)に移すため、西京極をメインで使用するのは今季がラスト。京都時代の思い出を聞かれると、08年7月16日の鹿島戦(○2-1)を挙げ、「(当時京都だった)柳沢(敦)さんと一緒に2人でゴールして勝った試合が印象深い」としみじみ言った。

 最終節となる次節24日の栃木戦(フクアリ)がいよいよ現役ラストマッチとなる。「当日、ピッチに立つかどうかは分からないけど、いつもどおり準備して臨みたい。残り少ない中でしっかりと最後までやり切りたい」。精悍な表情で、現役として過ごす最後の1週間に向かっていった。

(取材・文 矢内由美子)

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新顔続々の森保Jが大阪合宿スタート! 初選出の“同僚”に鈴木武蔵「違和感ありすぎて…(笑)」大阪合宿初日を迎えた日本代表

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大阪合宿初日を迎えた日本代表
 日本代表は16日、キリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦(19日・パナスタ)が行われる大阪府内に集合し、合宿初日のトレーニングを行った。カタールW杯アジア2次予選・キルギス戦(○2-0)を終えて帰国した10選手に加え、大阪から参加の国内組8選手が新たに合流した。

 キルギス戦に登録されていた23選手のうち、国際Aマッチ5試合連続ゴールを記録したMF南野拓実(ザルツブルク)ら欧州組9選手はベネズエラ戦は招集外。試合が行われたビシュケクでチームを離脱した。残る14選手は16日、旅客機とチャーター機を乗り継いで帰国し、首都圏を経由して大阪入りした。

 キルギス戦に先発したDF植田直通(セルクル・ブルージュ)、MF原口元気(ハノーファー)、MF柴崎岳(デポルティボ)、FW永井謙佑(FC東京)が宿舎でコンディション調整。16日にJ2第41節を戦ったGK中村航輔(柏)も不参加で、初日は合計18人でのトレーニングとなった。

 森保一監督は広島市内で行われているU-22日本代表合宿(17日にキリンチャレンジ杯でU-22コロンビア代表と対戦)に帯同しているため、この日は斉藤俊秀コーチが中心となって練習を指揮。選手たちは全体でランニングやストレッチを行った後、キルギス戦参加組と不参加組の二手に分かれて汗を流した。

 キルギス戦参加組は軽めの調整。初招集のDF進藤亮佑(札幌)、DF荒木隼人(広島)、MF古橋亨梧(神戸)、FWオナイウ阿道(大分)をはじめ、DF車屋紳太郎(川崎F)、DF三浦弦太(G大阪)、MF大島僚太(川崎F)、MF井手口陽介(G大阪)の8選手はシュート練習などにも取り組んだ。

 初招集の4選手は同じクラブに所属する選手のほか、学生時代に共にプレーした経験のある選手らを介し、すでにチームに馴染みつつある様子。それでもFW鈴木武蔵(札幌)は練習後、チームメートの進藤との代表活動に「めちゃめちゃ新鮮。違和感がありすぎて進藤に人見知りした」と冗談交じりに語っていた。

(取材・文 竹内達也)
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浦和DF槙野がアジア年間MVP候補入り! 若手MVPは“リーガ日韓対決”…AFCが各賞のノミネート選手を発表浦和DF槙野智章がアジア年間MVPにノミネート

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浦和DF槙野智章がアジア年間MVPにノミネート
 アジアサッカー連盟(AFC)は16日、2019年における各賞のノミネート選手3名を発表し、浦和レッズのDF槙野智章が男子の年間最優秀選手賞の候補に選ばれた。

 槙野の他には、ペルセポリスのイラン代表GKアリレザ・ベイランバンド、アルサッドのカタール代表MFアクラム・アフィフが年間最優秀選手賞にノミネート。アジア国際年間最優秀選手賞には、フランクフルトのMF長谷部誠トッテナムの韓国代表FWソン・フンミン、ゼニトのイラン代表FWサルダル・アズムンが候補に名を連ねた。

 年間最優秀若手選手賞には、バルセロナBのFW安部裕葵がノミネート。バレンシアの韓国人MFイ・カンイン、ヘーレンフェーンのベトナム人DFドアン・バン・ハウと受賞を争うことになる。年間最優秀監督賞には浦和の大槻毅監督、鹿島アントラーズ大岩剛監督と、日本から2名が最終候補に入った。

 また、女子では年間最優秀選手賞にリヨンの日本女子代表(なでしこジャパン)DF熊谷紗希、年間最優秀若手選手賞に日テレ・ベレーザのMF遠藤純、年間最優秀監督賞になでしこを率いる高倉麻子監督がそれぞれノミネート。フットサルの年間最優秀選手賞には、名古屋オーシャンズの吉川智貴と関口優志が候補者に選ばれた。

 各賞の受賞者は、12月2日に香港で開催される『AFCアニュアルアワード2019』で発表される。

●ACL2019特設ページ

進化する右サイドの狙撃手…U-22代表MF菅原由勢、強まるゴールへの意識U-22日本代表MF菅原由勢(AZ)

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U-22日本代表MF菅原由勢(AZ)
 翌日にはU-22コロンビアとの一戦が行われる。U-22日本代表MF菅原由勢(AZ)は「東京五輪に向けたアピールになる」と出場機会を得れば、オランダでの成長をピッチ上で示そうと燃えている。

 下部組織から名古屋で育つと、17歳7か月で迎えた18年のJ1開幕戦でスタメンデビューを飾り、同年4月にはプロA契約を締結。そして、今年6月18日にAZへの期限付き移籍が発表されると、8月5日のエールディビジ開幕節で先発フル出場を果たし、後半39分には移籍後初ゴールを奪うなど鮮烈なデビューを飾った。その後もコンスタントに出場機会を得ると、リーグ戦9試合1得点1アシスト、そしてヨーロッパリーグ4試合1得点の記録を残し、U-22日本代表に合流した。

 AZでは主に右サイドで起用され、SBからサイドハーフ、ウイングまでをこなす。サイドにとどまることなく、チャンスと見るや幾度となくPA内に侵入してゴールを脅かす場面を創出。「ゴール前に入った時のアイディアやイメージというのは、(海外に)行く前よりも豊富になっていると思う」と成長を感じている。そして、ゴールへの意識も高まっているようだ。

「シュートへの貪欲さや常にゴールを取るところを意識してやっているので、見せていけたらと思う。分かりやすく言うなら数字、結果を残すことが一番だと思うので、そこを意識してやっていきたい」

 U-22日本代表では3-4-2-1の右アウトサイドで起用される可能性が高い。「攻撃参加が特長の選手なのでそこでアピールしたいし、守備では1対1を意識して取り組んできたので、そこは負けないようにしたい。気を引き締めてやっていきたい」と意気込んだ。サイドで躍動し、ゴールに絡んで猛アピールを成功させたいところだ。

(取材・文 折戸岳彦)
▼AFC U-23選手権タイ2020(東京五輪最終予選)特集ページ

「移動疲れはあるけど…」インド経由で帰国の森保J、成田→羽田→伊丹で大阪入りランニングするDF室屋成

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ランニングするDF室屋成
 海外組9人がチームを離脱し、新たな競争が始まった。14日のW杯アジア2次予選・キルギス戦(○2-0)を終えた日本代表は14選手で16日朝に帰国。同日夕に大阪府内で行われた練習にはキルギス戦に先発したフィールド選手4人(FW永井謙佑、MF原口元気、MF柴崎岳、DF植田直通)は参加せず、残り10人にこの日から合流の国内組8人を加えた18人が姿を見せた。

 キルギスからの帰国組は軽めの調整。さすがに疲労の色も見えた。試合翌日の15日午後にビシュケクをチャーター便で出発したチームはインドのデリーを経由し、この日朝に成田空港に帰国。その後、バスで羽田空港に移動し、伊丹空港へと飛び、大阪入りした。

 これにはDF室屋成(FC東京)もMF浅野拓磨(パルチザン)も「移動疲れは多少あるけど……」と声をそろえる。それでも「試合までには全然調整できる」(室屋)、「前回の試合(キルギス戦)に出ていないし、コンディションは良い」(浅野)と、19日のキリンチャレンジカップ・ベネズエラ戦(パナスタ)に向けて万全の準備を整えていくつもりだ。

 室屋とすれば、右サイドバックのポジションを争うDF酒井宏樹がキルギスでチームを離脱しており、ベネズエラ戦では先発の可能性が高い。「もちろん試合に出たいし、出たら良いプレーを見せたいけど、気負わずにいつもどおりプレーしようと思っている」。

 代表戦出場となれば6月9日のキリンチャレンジカップ・エルサルバドル戦(○2-0)以来で、先発なら3月22日の同コロンビア戦(●0-1)以来となる。J1では優勝争いを繰り広げている24歳は「次の試合は親善試合でもある。自分の特長であったり、チームとしても見ている人がワクワクするようなプレーを見せないといけない」と意気込んだ。

(取材・文 西山紘平)

●カタールW杯アジア2次予選特集ページ

攻守で貢献度大もルーキーイヤーの記録超えられず…柏MF瀬川「もっと数字の上で結果を」4試合ぶりの得点は優勝へ導くゴールに

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4試合ぶりの得点は優勝へ導くゴールに
[11.16 J2第41節 町田0-3柏 町田]

 勝てば“優勝”と“昇格”という敵地での大一番、キックオフの笛から100秒足らずで柏レイソルに貴重な先制点をもたらしたのは背番号18だった。

 FWマテウス・サヴィオは右サイドのタッチライン付近で得たFKで、ニアサイドに低いボールを送る。町田DFのクリアが小さくなると、MF瀬川祐輔は右足を一閃。シュートはゴール左隅に吸い込まれる。両チーム通じて最初のシュートを確実にものにした。

 この試合でも攻守の切り替えが早く、敵陣でスライディングでボールを奪い返すなど、瀬川の守備面での貢献も大きい。「毎試合前に映像を見て叩き込まれている。選手たちが迷いなくやれるように準備してくれている。守備がしっかりしているチームは上位にいる」。リーグ最少失点(32失点)の守備に手応えを感じているようだ。

 攻守でチームに欠かせない存在になっている瀬川だが、39試合出場7得点という今年の成績には満足していない。2016年、明治大学からJ2のザスパクサツ群馬に入団した瀬川は、ルーキーイヤーで13得点を挙げる活躍を見せたからだ。「アシストも、ゴールも、いまのほうが低い」と指摘。チームに貢献している自負はあると口にするものの「もっと数字の上で結果を出さないといけない」と戒める。

 1試合を残して優勝と昇格という目標を達成した柏。24日の京都戦はホームでの凱旋試合となるが、「来年に向けての1試合」と気を引き締めた。

(取材・文 奥山典幸)

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高校屈指のプロ輩出校がついに…2年生主体・興國が狙い通りのゲームプランで初優勝:大阪高校サッカー界屈指のプロ輩出校・興國が初優勝

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高校サッカー界屈指のプロ輩出校・興國が初優勝
[11.16 選手権予選決勝 阪南大高0-2興國 ヤンマー]

 第98回全国高校サッカー選手権大阪府予選決勝が16日に行われ、阪南大高興國高が対戦。後半に2ゴールを奪った興國が2-0で勝利し、初の全国大会出場を掴んだ。

 愛媛FCでプレー経験を持つ内野智章監督が監督に就任し、今年で14年目。近年はコンスタントにJリーガーを輩出する注目校が悲願の全国大会初出場を決めた。

 タイムアップを迎えた直後に内野監督が「心臓に悪かった」と零したように、決して楽な試合展開ではなかった。立ち上がりの興國は、「元気な阪南さんを元気なうちに崩せると思っていない。前半はジャブを打ちたかった」(内野監督)とリスクを避けながら、試合に入るため、自陣からFW杉浦力斗(2年)を目掛けたロングボールを多用した。

 時間が経過してからは、DF中島超男(2年)とDF平井駿助(2年)のCBコンビを中心にボールを動かしたが、「動きが硬かった」(内野監督)。相手DFの背後に良い形でボールが落ちても、阪南大高DF高木践(3年)に落ち着いてクリアされ、フィニッシュまで持ち込めない場面が続いた。

 スコアレスで前半を終えたが、「今までうちが負ける試合は前半に失点していた」(内野監督)ため、無失点で後半を迎えたのは上出来だ。後半に入ると、MF窪田伊吹(3年)を投入し、前がかりになった阪南大高の隙を突く形で、「今までの試合で一番落ち着いていた。緊張しても意味がない。あれだけの応援を楽しめなかったら、全国でプレーできなくなるので楽しんでプレーしようと思っていた」と語るMF湯谷杏吏(2年)が前向きでボールを受ける回数を増やした。

 内野監督が”ブスケツ”と評する湯谷が良い形でボールを受けると、興國の二枚看板であるMF樺山諒乃介(2年)と杉浦が自然と活きる。後半30分には、中央を仕掛けた樺山がドリブルで相手DFを引き寄せてゴール前にパスを入れると、杉浦が落ち着いてゴール左に決め、興國が均衡を崩した。

 後半34分には自陣右でFKを献上すると、ゴール前に上がったボールを阪南大高DF橋本直旺(3年)にフリーでドンピシャヘッド。「絶対にやられたと思った」(内野監督)場面だったが、「最後まで諦めずにファーに走りこんだ」というGK田川知樹(2年)が手に当て、ピンチを凌いだ。すると、38分に再びチャンスが訪れる。左CKをニアの樺山が合わせてゴールネットを揺らし、そのままタイムアップ。狙い通りのゲームプランで阪南大高を下した興國が歓喜に沸いた。

 今年の興國は、2年生がスタメンのうち7名も占める若いチーム。内野監督が「2年生が多い分、阪南さんより成長度合いが大きかった」と話す通り、若い才能が選手権予選を通じて逞しさを増したことが、初出場の原動力になった。一方で下級生を献身的に支えた3年生の存在も見逃してはならない。「3年生がとにかく腐らない。サブのGK吉岡凜太郎(3年)も同級生が出ていたらまだ辛抱できると思うけど、2年生が出ているのに一番盛り上げている」と内野監督は口にする。

 他の3年生も予選中の紅白戦で主力組と対戦すると、杉浦や樺山に動き方をアドバイス。この日の試合前のミーティングも、MF芝山和輝(3年)が、内野監督が話そうとしていた試合のポイントを先に全て伝えてくれたという。「雰囲気的にこれが勝つチームなんだと思っていた」(内野監督)。悲願を達成したが、全国大会が終着点ではない。激戦区・大阪で敗れたチームの想いも背負い、チームと一丸となって選手権の舞台でも躍動するつもりだ。

(取材・文 森田将義)
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「絶対王者」はPK戦でも負けない―。青森山田が青森23連覇!青森山田高が青森23連覇を達成

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青森山田高が青森23連覇を達成
[11.16 選手権青森県予選決勝 青森山田高 0-0(PK4-2)八戸学院野辺地西高 青森県総合]

 負けない王者・青森山田が青森23連覇! 第98回全国高校サッカー選手権青森県予選決勝が16日に青森県総合運動公園陸上競技場で行われ、昨年度日本一の青森山田高が23年連続25回目の全国大会出場を決めた。八戸学院野辺地西高と対戦した青森山田は0-0で突入したPK戦の末、4-2で勝利。第1シードとして臨む全国大会の組み合わせ抽選会は、18日に開催される。

 青森山田の黒田剛監督によると、過去の22連覇で決勝のPK戦は無かったという。それが今回は初めてPK戦にまで持ち込まれた。CB宍戸勇介(3年)とCB堀田玲穂(2年)、GK鈴木奏汰(2年)を中心に八戸学院野辺地西が粘り強く守っていたことは間違いない。前回日本一の「絶対王者」が100分間無得点。それでも、青森山田は負けなかった。

 健闘した相手に決定的なシュートを打たせず、インターハイ全国3回戦で敗れて教訓にしてきたPK戦で上回って勝利。PK戦含めてほぼ隙の戦いで挑戦者を退けた。これで青森県内での公式戦連勝は359。他県の例を見ても勝ち続けることが難しくなっている中、改めて勝負強さを示した青森山田の「伝統」は今年もまた受け継がれた。

 インターハイ予選決勝での対戦時は、青森山田が開始4分で2得点を奪って2-0で勝利。それだけに、八戸学院野辺地西は立ち上がりに失点しないことに集中した上で、約10mの追い風を活かした攻撃で前半に1点を奪いに行った。

 左SB嶋脇麟太郎(3年)のロングスローやロングボールをPAに入れ、こぼれ球を狙った攻撃。また、MF佐々木大羅主将(3年)とMF山谷麻尋(3年)、MF工藤拓人(3年)が前を向いてショートパスでの崩しにチャレンジするシーンもあった。そして、30分には嶋脇が左サイドを深く切れ込み、FW吉川竜世(3年)が右足シュート。だが、青森山田はこれをCB藤原優大(2年)がブロックするなど決定打を絶対に打たせない。

 青森山田はAFC U-19選手権予選(11月6日~10日、ベトナム)から帰国したばかりの浦和内定MF武田英寿(3年)が余裕のある動き。相手のマークを幾度も剥がし、味方のクロスや自身のシュートに繋げていた。また、MF後藤健太(3年)とMF浦川流輝亜(3年)のクロスや右SB内田陽介(2年)のロングスローでプレッシャーをかけたが、26分にこぼれ球からMF松木玖生(1年)の放った左足ミドルはクロスバーをヒット。また、前半に関してはボールの失い方の悪い場面が散見された。

 だが後半、風上に立った青森山田は相手にほとんど攻撃機会を与えずに攻め続けた。八戸学院野辺地西は12分に右CKから宍戸がヘディングシュートを放ったが、全体的に攻撃での精度を欠き、青森山田にボールを支配されてしまう。GK鈴木の距離のあるキックがPAに到達するも、青森山田は藤原とCB箱崎拓(3年)を中心にチャレンジ&カバーを徹底。バタついたり、動揺することなく守り、味方の波状攻撃に繋げていた。

 青森山田は後半にギアの上がった横浜FC内定MF古宿理久(3年)のサイドチェンジなどで揺さぶりをかけ、クロスを連発。そして、24分にはDFと入れ替わった武田がゴールに迫り、25分には後藤がPAへ抜け出す。だが、いずれもGK鈴木がストップ。この日、青森山田は最後の局面で冷静さを欠いてしまう選手も多く、「我々としては我慢強く戦うしか無いですし、相手は全国チャンピオンですし、リスペクトした中で我々がやれることをしっかりとやる」(三上晃監督)という八戸学院野辺地西から1点を奪えなかった。

 王者には不運もあった。0-0のまま突入した延長戦の後半5分にはPA付近での競り合いからこぼれ球を拾った武田が左足でゴールネットを揺らしたものの、直前にファウルの笛が鳴ったという判定でノーゴールになってしまう。場内は騒然となったが、それでも、古宿が「ヒデのシュートが決まって取り消しになったんですけれども、そこではあんまり不安にならなかった。ゼロで行けば勝てると思っていたので」と語ったように、要所を締めた青森山田はPK戦でも主導権を握って白星を引き寄せた。

 PK戦1人目、青森山田は正座する独特のルーティーンからGK佐藤史騎(3年)が後攻・八戸学院野辺地西のシュートをストップ。1人目の武田から藤原、MF安斎颯馬(2年)、松木と成功した青森山田に対し、八戸学院野辺地西は4人目のシュートが枠を越え、決着がついた。

「点は獲れなかったけれども、獲られないということはプラン通りだった」と青森山田の黒田監督は話す。インターハイ後のプレミアリーグEASTでは5試合で11失点。終了間際の失点が増加するなど“らしくない”戦いが続いていたが、1か月半で修正し、今回の予選では無失点で終えている。

 決勝を控えた12日、元日本代表GKで青森山田の指揮を執った経歴も持つ田口裕久さんがなくなった。黒田監督は「新人戦で優勝した次の日になくなって、メッセージ性があるのかなと思いながら…。今年は危ないぞ、気をつけろよとメッセージを頂いた気がする」。引き締めて戦ったチームは伝統を築いた一人である田口さんに捧げる青森制覇を果たした。

 これで選手権連覇、そして首位を走るプレミアリーグEASTとの2冠へ一歩前進。特に00、01年度優勝の国見高以来となる選手権連覇に注目が集まる。昨年、主力として選手権優勝を経験している武田は、「去年、最高の景色を見せてもらって、もう1回あの景色を見たい、見せたいという気持ちがあるので、しっかりと結果を残して優勝したい」と宣言。青森の絶対王者が全国でも勝負強さを示す。

(取材・文 吉田太郎)
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[MOM3060]興國MF樺山諒乃介(2年)_注目10番が初優勝導く1G1A。全国舞台で「あいつバケモノと言われたい」興國MF樺山諒乃介(2年)が1ゴール1アシストの活躍

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興國MF樺山諒乃介(2年)が1ゴール1アシストの活躍
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[11.16 選手権予選決勝 阪南大高0-2興國 ヤンマー]

 選手権出場がかかった大一番とあり、両校ともに全校応援を実施。9000人もの大歓声が注がれる中での一戦で1ゴール1アシストを記録したのが、興國高のMF樺山諒乃介(2年)だ。チームの新たな歴史を切り拓くヒーローとなった樺山は、試合後「初めて全国大会に出場した代の10番として、名前を残せたかなと思う」と喜びを口にした。

 結果的には全得点に絡む活躍となったが、「1試合を通してメンタル的にも、プレー的にも自分のベストではなかった」。序盤はDFラインからのロングボールを多用したしため、樺山の足元にボールが入る場面はごくわずか。内野智章監督も「前半は樺山自身も堅かった。ドリブルとパスを引っかけていた。ボールを触ってリズムが出てくる選手なので、樺山にとってもチームにとっても前半は我慢の時間だった」と振り返る。

 チーム全体で攻勢を仕掛けた後半は、相手エリアで良い形でボールを受ける回数が増加。持ち味であるドリブルによって、阪南大高の守備陣に圧力をかけたが、フィニッシュまで持ち込めない。我慢の時間帯が続いた樺山に最初の見せ場が訪れたのは、後半30分だ。

 相手エリアでパスを受けると、「選手権予選は初戦から、自分がファーストシュートを打って流れを作っていたけど、今日はシュートを打てていなかった。何とかシュートを打とうと思った」とドリブルで中央を突破。シュートを打つつもりでいたが、阪南大高のDF陣が慌ててボールを奪いに来たのが見えたため、冷静に判断を変えてゴール前にループパスを送ると、最後はFW杉浦力斗(2年)が冷静に決めて均衡を崩した。

 後半38分には、「リッキー(杉浦)が決めて嬉しかったけど、俺も決めたいという気持ちが芽生えた」という樺山にも得点のチャンスが訪れる。左CKがゴール前に低く入ると、ニアで合わせて2点目をマーク。選手権行きを決定づけた2点目について、樺山は「初戦の東住吉高戦でもニアに入って、ヘディングで決めていたので練習でも意識していた。狙いと違った所にボールが来たけど、行くしかなかったので魂で飛び込んだ」と振り返った。

「緊張というよりワクワクが強すぎて空回りしていた」と振り返る通り、決して自らの力を100%出し切れた試合ではない。だが、内野監督から言われてきた「笑わないと、良いことは訪れない」という言葉を思い出し、試合前のロッカールームから笑顔を意識した。前半途中は相手のマークにイライラし、笑顔が消える時間帯もあったが、ベンチから内野監督が笑顔で飛ばす「お前と杉浦が決めろ」という指示を受けて、笑顔を思い出し、後半の2ゴールに繋げた。

 今年は高校2年生ながらもJクラブの練習参加を経験する一方で、U-17ワールドカップのメンバーから外れた。悔しさを晴らし、多くの人に認めてもらうには選手権は格好の舞台。樺山は「代表にまた呼ばれるためには、選手権で活躍するのが一番。自分の良さであるドリブルなど攻撃面で全国でも観客を沸かせつつ、結果も残したい。魅せる&結果で、『あいつバケモンやな』と言われたい」と意気込みを口にした。

(取材・文 森田将義)
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