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同僚の記録を42日間で更新…プレミア史上最年少でハットのプリシッチ「特別な日になった」クリスティアン・プリシッチがプレミアリーグ史上最年少記録を樹立

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クリスティアン・プリシッチがプレミアリーグ史上最年少記録を樹立
 チェルシーに所属するアメリカ代表MFクリスティアン・プリシッチ(21)が、プレミアリーグ史上最年少でのハットトリック達成を喜んだ。クラブ公式サイトが伝えている。

 26日、チェルシーはプレミアリーグ第10節でバーンリーと対戦。4試合目のスタメン出場となったプリシッチは、前半21分にセンターサークル付近でボールを奪うと、一気にドリブルで仕掛けて左足シュートを沈め、先制点を挙げる。さらに前半45分にも中央突破から加点すると、後半11分にはMFメイソン・マウントの左クロスからバックヘッドを決め、ハットトリックを達成した。

 データサイト『オプタ』によれば、21歳38日でのハットトリックはプレミアリーグ史上最年少。先月14日のウォルバーハンプトン戦でチームメイトのFWタミー・エイブラハムが当時最年少記録となる21歳347日でハットトリックを達成したが、わずか42日間で更新することとなった。

 試合は4-2でチェルシーが勝利。これで公式戦7連勝とした。右足、左足、頭でハットトリックを達成したプリシッチは「ありえないよ。正直信じられないね」と笑みをみせ、「これがプロでの初めてのハットトリックだ。だから試合のボールを持って帰るのを忘れてたんだけど、チームの皆が助けてくれたよ!」とチームメイトに感謝した。

 今夏、正式にチェルシーに加わったプリシッチは先日、ここまで出場機会に恵まれず、「とてもフラストレーションがたまっている」と心境を吐露していた。

「自身の価値を証明するためにハードワークする必要があった」と語るアメリカ代表MFは、「この活躍は簡単なことではないけれど、ここ数週間はチームを助けることができていたと思う。スタメン出場は嬉しかったね。特別な日になったよ。試合ごとに役割をしっかりとそれぞれがこなしていくよ」と、今後の活躍を誓った。

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11戦無敗で上位猛追…徳島が今季最高5位に浮上!! 水戸は7位に後退FW野村直輝が決勝ゴール

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FW野村直輝が決勝ゴール
[10.27 J2第38節 徳島2-1水戸 鳴門大塚]

 J2リーグは27日、J2第38節を行い、徳島ヴォルティスはホームで水戸ホーリーホックと対戦し、2-1で逆転勝利をおさめた。終了間際にFW野村直輝が決勝ゴール。徳島は水戸の順位を上回り、今季最高の5位に浮上した。

 先手を取ったのは水戸だった。前半22分、相手のCKをクリアした流れからカウンターを発動し、MF福満隆貴がドリブルで持ち上がる。PA手前まで持ち運び、鋭い切り返しで相手をかわし、右足の弾丸ショットを突き刺した。

 0-1で前半を折り返すと、徳島は後半開始と同時に石井を下げ、DF内田航平を投入。徳島は徐々に流れを引き寄せ、後半18分、左サイドで仕掛けたMF杉本竜士が鋭いクロスを配給。ボールがバウンドすると、ファーサイドに飛び込んだFW河田篤秀が右足で合わせ、試合を振り出しに戻した。

 1-1のまま試合は終盤に向かい、終了間際にドラマが待っていた。後半44分、MF清武功暉がMF渡井理己にスルーパスを出し、渡井がマイナス方向にクロス。後ろから走り込んだ野村が左足を振り抜き、決勝ゴール。徳島が2-1で勝利し、11戦無敗で5位に浮上した。

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照明トラブルで一時中断も…岡山、開始早々の1点で逃げ切りPO圏内の6位浮上

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[10.27 J2第38節 岡山1-0栃木 Cスタ]

 J2リーグは27日、第38節を各地で行った。シティライトスタジアムではファジアーノ岡山栃木SCが対戦。開始早々のDF増田繁人の1点を守り抜いた岡山が1-0で逃げ切った。

 試合は前半9分に動いた。敵陣中央の左サイドでFKを獲得した岡山はMF上田康太がゴール前に蹴り込み、増田が高い打点のヘディングシュート。これがゴール左隅に決まり、岡山が先制に成功した。

 岡山は後半8分、センターサークル内でFW赤嶺真吾の横パスを受けたMF仲間隼斗がドリブルで前進。そのままPA左から左足を振り抜いたが、GK川田修平のファインセーブに阻まれた。

 早い時間帯に追いつきたい栃木は後半16分、MFヘニキに代えてFWキム・ヒョンを投入。攻勢を強めてゴールに迫るが、スタジアムの照明が一部消えてしまい、25分から試合が一時中断し、反撃ムードに水を差されてしまう。

 栃木が岡山の守備を崩しきれない中、岡山は後半42分に決定機。仲間のシュートからGK川田が弾いたボールに上田が詰め、こぼれたボールをPA左からFWイ・ヨンジェが右足で丁寧に狙う。しかし、わずかに枠を捉えきれず、決定的な2点目とはならなかった。

 後半のアディショナルタイムは中断の影響もあり、9分と提示されたが、スコアは最後まで動かず、岡山が1-0で勝利。2連勝で昇格プレーオフ圏内の6位に浮上した。最後まで諦めない姿勢をみせた栃木は、2連敗で5試合白星なし(2分3敗)となっている。

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“1年前の悪夢”よぎった東京V戦…横浜FC齋藤功佑「あの試合を忘れたことはない」試合を終え、笑顔も見せた横浜FCのMF齋藤功佑(写真左から1人目)

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試合を終え、笑顔も見せた横浜FCのMF齋藤功佑(写真左から1人目)
[10.27 J2第38節 横浜FC2-1東京V ニッパツ]

 相手は同じ東京ヴェルディ、舞台も同じニッパツ三ツ沢球技場——。横浜FCの22歳MF齋藤功佑の脳裏には、およそ1年前に見た“あの光景”がよぎっていた。

「やっぱりあの試合を忘れたことはないので。あの時はクラブ全員が悲しんだ瞬間だったし、悔しい思いをした瞬間だった。それはずっと自分の頭の中にあった」。

 2018年12月2日、J2リーグ3位だった横浜FCは、J1参入プレーオフ2回戦で同6位の東京Vと対戦していた。試合は0-0のまま時間が過ぎていき、スコアが動かずに終われば横浜FCがJ1リーグ16位との決定戦に進む権利を獲得。しかし、後半アディショナルタイム6分にドラマが待っていた。

 ラストプレーとみられた東京Vの右CK、MF佐藤優平のキックに合わせたのは最後方から攻め上がってきていたGK上福元直人。そのシュートはかろうじてGK南雄太がセーブしたものの、こぼれ球をFWドウグラス・ヴィエイラに流し込まれ、12年ぶりのJ1昇格という夢が最後のワンプレーで断たれた。

 そこで上福元のマークを担っていたのが他でもない、齋藤だった。試合後、当時21歳の若武者は声を詰まらせながら取材に応対。「このクラブを応援してくれる方、関わってくれる方に申し訳ないことをしてしまった。そんな方々の気持ちを考えたら……」。育成組織から過ごしたクラブの敗北。その責任は誰よりものしかかった。

 そんな因縁の相手とこの日、同じピッチで11か月ぶりに対峙することになった。後半22分、負傷したMFレアンドロ・ドミンゲスに代わって投入された齋藤。スコアは2-1の1点リード。本来であれば攻撃を持ち味とする選手ではあるが、リードを守り切らねばならないのはあの日と同じだった。

「試合に出ている時も2-1で押し込まれている状況だったので、去年の出来事が頭に浮かぶことは何回かあった」。通常では起こりにくいシチュエーションだが、相手ゴールを守る上福元の動向も気になっていた。「最後のほうは出てきそうだったので、試合中はドキドキしたけど……」。しかし、その時は訪れぬまま、無事に試合を締め切った。

「守備を主に意識して、ハードワークしながら声を出して、チーム全員で守り切れれば良いと思っていたので、守り切ることができてよかった」。試合後、あの日と同じ取材エリアに姿を現した齋藤は、あの日とはまったく違うホッとしたような面持ちで心情を語った。

 それでも「これで少しは乗り越えられた?」と尋ねると「そうですね……」と言葉を濁した。「やっぱり上がりたいですね。去年の悔しさを晴らせるように、残り4試合をやっていきたいです」。J1昇格という悲願を逸した経験は、少なくとも昇格を決めることでしか乗り越えられない。

 今季の序盤戦は開幕節こそ出場したものの、その後はなかなか出番が与えられず。タヴァレス監督が退任し、下平隆宏監督に代わったことで持ち前の技術とアジリティが活かせるシステムになったが、「試合に出た時にうまく良さを出せず、チームもあまり勝てなくて試合に出られなくなった」と振り返る。

 そしてようやく第36節・金沢戦で今季初のフル出場を果たし、この日も途中出場。「出られない期間が続いたけどその中でも勉強になることがたくさんあったし、常に前を向いて、成長し続けて、使ってもらえるようにいつも準備はしてきた」。そうした努力の成果もあり、残り少ない試合の戦力として数えられるようになった。

 横浜FCは現在、自動昇格圏の2位と勝ち点で並ぶ3位。昨年よりもチームの成熟度は高く、プレーオフでも昨季のリベンジを期待できる状態にあるが、「正直、自動昇格を目指したい。狙える位置にある」とまずは自動昇格を狙う形となる。「自分もチャンスはあるので、試合に出たらチームの勝利に貢献したい」。1年前の悔しさを晴らすため、自らの力で愛するクラブをJ1に導くつもりだ。

(取材・文 竹内達也)
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岡山vs栃木 試合記録

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【J2第38節】(Cスタ)
岡山 1-0(前半1-0)栃木


<得点者>
[岡]増田繁人(9分)

<警告>
[岡]仲間隼斗(89分)
[栃]田代雅也(82分)、瀬川和樹(83分)

観衆:7,163人
主審:榎本一慶
副審:戸田東吾、日比野真
照明トラブルで一時中断も…岡山、開始早々の1点で逃げ切りPO圏内の6位浮上

<出場メンバー>
[ファジアーノ岡山]
先発
GK 22 一森純
DF 39 増谷幸祐
DF 5 増田繁人
DF 20 チェ・ジョンウォン
DF 2 廣木雄磨
MF 17 関戸健二
(90分+8→DF 21 椋原健太)
MF 6 喜山康平
MF 14 上田康太
(90分+9→MF 16 武田将平)
MF 19 仲間隼斗
FW 9 イ・ヨンジェ
FW 24 赤嶺真吾
(90分+1→FW 15 山本大貴)
控え
GK 13 金山隼樹
MF 11 三村真
FW 10 レオ・ミネイロ
FW 32 福元友哉
監督
有馬賢二

[栃木SC]
先発
GK 23 川田修平
DF 27 久富良輔
DF 36 乾大知
DF 30 田代雅也
MF 29 川田拳登
(87分→MF 31 三宅海斗)
MF 5 ヘニキ
(61分→FW 47 キム・ヒョン)
MF 25 ユウリ
MF 45 瀬川和樹
FW 26 枝村匠馬
FW 16 榊翔太
(80分→MF 10 西谷和希)
FW 21 大崎淳矢
控え
GK 35 浅沼優瑠
DF 15 森下怜哉
MF 11 平岡翼
MF 37 浜下瑛
監督
田坂和昭

「勝ち点1でも…」福岡はシュート3本に抑えられ完敗、今季初の連勝ならず次節はホームで東京Vと対戦する

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次節はホームで東京Vと対戦する
[10.27 J2第38節 柏4-0福岡 三協F柏]

 前節、新潟に勝利(○2-1)して連敗を止めた18位アビスパ福岡が、今季初の連勝をかけて首位・柏レイソルのホームスタジアムに乗り込んだ。

 前回対戦時の第18節は、1-1のドローで決着した。福岡がFW城後寿のゴールで先制するも、後半アディショナルタイムのラストプレーでFW江坂任のヘディングで追いつかれた展開。今節は立ち上がりに福岡がチャンスを得るも、その後は柏が攻め立てた。DF實藤友紀が決定機をブロックするなど、ゼロでしのいでいたが前半25分に先制点を献上してしまい、前半のうちにもう1失点。「前半を1-0で折り返せれば」と實藤は悔やむも後半4分に3点目を許したことで試合はむずかしくなってしまった。
 
 柏が前節の千葉戦(○3-0)で見せた圧倒的な試合運びを再現され、福岡のシュートはFW松田力の2つの遠目からのシュートと、DFウォン・ドゥジェがゴール前で軌道を変えたものの合計3本に抑え込まれてしまった。「勝ち点1でも取ることができなかったことは残念。単純に監督の力不足」と会見で語った久藤清一監督は、首位チームとの差を認めた。「上位と下のチームということで少し差があった」。

 J3降格圏である21位栃木SC(勝ち点30)との勝ち点8差を広げることができなかった福岡。台風19号の影響で第36節が延期となり1試合多い状況だが、今月30日に行われる22位岐阜(勝ち点30)対20位鹿児島(勝ち点33)の結果次第では下位との勝ち点はつまってしまう。一時の最下位からは復調しているものの、“九州の雄”は厳しいシーズンを強いられている。

(取材・文 奥山典幸)

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メッシが将来について言及…母国クラブ移籍は「ますます難しくなっている」リオネル・メッシが将来について言及

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リオネル・メッシが将来について言及
 バルセロナに所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(32)が将来について言及した。アルゼンチン『TyCスポーツ』が報じている。

 13歳でバルセロナに加入したメッシは、2004年10月にトップチームデビューを果たして以降、バロンドールを5度受賞するなど世界最高のプレイヤーの一人に。バルセロナとの契約は2021年6月末まで残っているが、メッシ側が一方的に契約を破棄できる条項の存在が明らかになり、今後の動向に注目を集まっている。

 メッシは以前から、ユース時代に過ごしたニューウェルズ・オールドボーイズでのプレー希望を口にしている。だが、その夢を叶えるのは、年々難しくなってきているという。それはメッシ自身の問題ではなく、家族の問題のようだ。地元メディアのインタビューでメッシは以下のように答えた。

「僕はここを離れたくないと言ってきた。離れることは考えていない。アルゼンチンのニューウェルズでプレーをする夢はあるけど、それが実現するかはわからない。僕の希望の前に、家族が優先だからね」

「それが現実だ。小さい頃から夢見ていたが、僕には家族がいて、3人の子どもがいる。すべてを与えてくれる場所にいて、子どもたちに素晴らしい未来を与えることもできる。アルゼンチンでプレーしたいという気持ちよりも、もっと考えることがある。(長男の)ティアゴはすでに大きくて友人がいる。僕たちがアルゼンチンに帰ると、彼は友人に会いたいと言ってくる。だから、ますます難しくなっているね」

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敵将も警戒する西川潤らFW陣「日本の攻撃引っ張る」あすU-17W杯初戦へFW西川潤らU-17日本代表がいよいよU-17W杯初戦へ

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FW西川潤らU-17日本代表がいよいよU-17W杯初戦へ
 日本時間28日8時(現地時間27日20時)より、いよいよU-17W杯での日本の戦いが始まる。

 前日練習では森山佳郎監督が選手に混じってレクリエーション要素のある鳥かごのメニューに参加し、見事に最下位となって崩れ落ちる爆笑のスタート。指揮官はかねてより「初戦だからと意識し過ぎることなく普通にやりたい」と強調していたように、小粥智浩コンディショニングコーチらスタッフと共にリラックスムードを作りながらのトレーニングとなった。

 もちろん、スモールピッチでのゲーム形式の練習になってからは締まった雰囲気に移行し、初戦の相手となるオランダの攻撃パターンも想定しながら、守備の組織的な対応を再確認。「世界一速い水準を目指す」と監督が豪語する攻守の切り替えについてもあらためて意識付けを図った。またセットプレーについても入念に確認し、最後の準備を終えた。

「相手のほうが決定機を多く作る試合になるかもしれない」と森山監督が言うように、大会最強とも評される攻撃陣を擁する欧州王者オランダとの対戦が簡単な試合になるはずもない。そういう試合で一つ大きなポイントになるのは当然ながら、まずは相手の攻撃を防ぐディフェンス面。そして「カウンターだと思う」(FW西川潤=桐光学園高)。

「相手は3バックシステムを採用していて、攻撃に人数をかけてくる。そこをうまく守って、奪ってからのカウンターを仕掛けられれば」(西川)というのは、一つ重要なイメージだろう。特に西川が「それが一つ理想的」と語るのが2トップだけで完結させるカウンターアタックである。

 オランダのファン・デル・フェーン監督が「(日本は)ストライカーの2人が凄く興味深いプレーを行う印象があり、質的にもとてもいいものがある」と警戒心を持っている様子だったが、FW若月大和(桐生第一高)、あるいはFW唐山翔自(G大阪ユース)と西川のコンビは、世界舞台でも十分に通用するであろう日本のストロングポイント。唐山も「2人とも凄く強力な選手で本当にレベルが高い。誰が先発で出ても、3人で力を合わせて日本の攻撃を引っ張っていければと思っている」と強調する。

 いきなり最強の相手とぶつかることになったU-17W杯は「世界とやって、自分自身の現在地を確認できる場」(西川)でもある。変に構えることもなく、「普段通りのサッカー」(森山監督)を通じて、オランダの良さを消しつつ日本の良さを出し切れるかどうか。2年半にわたって積み上げてきたチームの総決算となる大会が始まる。

(取材・文 川端暁彦)
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誕生日前日、「特別な想いのある試合」を大勝で飾った柏DF古賀太陽出場時間を延ばし成長著しいDF古賀太陽

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出場時間を延ばし成長著しいDF古賀太陽
[10.27 J2第38節 柏4-0福岡 三協F柏]

 誕生日を翌日に控えた第38節は、奇しくも“古巣”との一戦となった。今季から柏レイソルの4番を担うDF古賀太陽は、昨年6月に育成型期限付きでアビスパ福岡へ。21試合に出場して半年後に復帰すると、今季は柏のレギュラーの座をつかんでここまで33試合に出場している。

「20歳最後の日がアビスパ(との試合)で、個人的にも特別な想いのある試合ではあった」。その特別な一戦を4-0で大勝。試合後にはバースデーソングがゴール裏のサポーターから送られた。

 先月6日から16日に行われたブラジル遠征では、6月のトゥーロン国際大会以来となるU-22日本代表に復帰した古賀は、21歳で迎える来年の東京五輪出場を目指している。「代表のところは意識しないといけないですし、厳しい争いにはなると思いますけど、意識高く持ってやっていきたい」。

 この日、福岡の右ウイングバックに入っていたのは、同学年のMF石原広教。「相手の中で彼がストロング」と見ていた古賀は、石原を封殺し仕事をさせなかった。「同世代で多少は意識しましたけど、まずはマッチアップする選手として見ていたので特別な感情はなく、うまく対応できた」と守備面での手応えを口にしたが、「後半に何回かクロスを上げさせてますし、100点ではないです」と満足していない。

 チームとしても後半はミドルレンジからのシュート1本しか許さない、圧倒する展開だったものの、「最後の時間押し込まれていましたけど、できれば(前節の)千葉のときみたいに自分たちがボールを持った状態で終わりたい」とさらなるチーム力アップを誓っていた。

(取材・文 奥山典幸)

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[MOM3006]帝京長岡MF谷内田哲平(3年)_高精度CKで決定機量産、2アシスト帝京長岡高のMF谷内田哲平主将は2アシストを記録した

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帝京長岡高のMF谷内田哲平主将は2アシストを記録した
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.26 選手権新潟県予選準決勝 北越高 0-4 帝京長岡高 長岡ニュータウン運動公園]

 対戦相手には申し訳ないが、CKがシュート練習のように見えた。帝京長岡高のMF谷内田哲平(3年)が繰り出すCKのボールは、ほとんどが決定機となった。

 前半5分にニアサイドのDF丸山喬大(3年)が合わせて先制。11分には、ぐいと曲げてGKの頭越しに直接ゴールを狙う見事なキックも披露した。続けて、ニアサイドで本田翔英(3年)が合わせた場面も、前半38分にファーサイドで丸山が合わせた左CKも決定機。そして前半アディショナルタイムに右CKでFW矢尾板岳斗(3年)のヘディングシュートをお膳立て。ゲリラ豪雨のような強い雨が続いた前半に10度のCKで5度の決定機を演出し、2本のアシストを決めた。

 チームのエースナンバーである14番を背負う谷内田は、卒業後に京都サンガF.C.へ加入することが内定している。「キックは、自分の持ち味でもあるので、絶対に見せないといけない。こういう(注目される)舞台だからこそ、プロに行く選手としての意地もありますし、自分の良さを出せて良かったです。プリンスリーグの後期に入ってから、セットプレーの得点は増えている。自分のキック精度が上がって来て、チームの武器が増えたと思っています」と手応えを話した。

 帝京長岡の弟分にあたる長岡JYFCの出身。中学2年次からはプリンスリーグ北信越でプレーしてきた。昨年度の全国8強にも大きく貢献。大きな期待に応えて成長を続けてきた。今季は、主将を務める。

「(仲間に声をかけてリーダーシップを発揮した)昨年の主将の小泉善人選手(現神奈川大)とは少し違うと思いますけど、自分はプレーで引っ張っていければと思っているので、自分の良さをプレーでチームに還元することを考えて、この1年間やってきました」と話したとおり、プレー面の貢献度は絶大だ。

 この日は、2シャドーの一角でプレーし、守備を助け、仲間の攻撃参加をフォロー。セットプレーでは得点を生み出し、チームの柱として存在感を見せつけた。決してスピードのあるタイプではないが、複数の相手選手との距離を巧みに操り、豊富な選択肢で相手を翻ろうする。

「自分が受けることもできて(自分でなく)前に入った場合にも3人目でサポートにも行けることは、考えています。中学生でもポジショニングが良ければ高校生に勝てると分かりましたし、ポジショニングで差がつけば、足下の精度はもっと生きる。ポジショニングは、サッカーで一番大事」とこだわりを持つ部分でもあり、絶対的なチームの核となっている。

 今季のチームは、FC町田ゼルビアに加入が内定しているFW晴山岬(3年)がおり、2シャドーには、複数のJクラブから打診を受けたMF田中克幸(3年)もいる。前線の矢尾板、左サイドの本田のスピードも武器で攻撃ルートは多彩だ。次のパス、あるいは次の次のパスへと流れるように反応する谷内田により、個々の武器が連動性を持つ。

 全国大会で高校サッカーファンや、来季の加入を楽しみにしている京都のサポーターを驚かせる可能性は十分。もちろん、まずは夏のインターハイ県予選で敗れた日本文理高に決勝戦で雪辱を果たす必要があるが、谷内田は「自分たちの代は、日本一しか正解ではない。日本一を目指してやっていきたい」とハッキリと言い切った。見据える頂点へ前進するために、谷内田はボールとともに動き続ける。

(取材・文 平野貴也)
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J内定2人を擁する帝京長岡、電光石火の前半4発で2年連続の新潟決勝へループシュートを決めて喜ぶ帝京長岡高MF田中克幸

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ループシュートを決めて喜ぶ帝京長岡高MF田中克幸
[10.26 選手権新潟県予選準決勝 北越高 0-4 帝京長岡高 長岡ニュータウン運動公園]

 第98回全国高校サッカー選手権大会の新潟県大会は26日に長岡ニュータウン運動公園で準決勝2試合を行い、第1試合は昨年度全国8強の帝京長岡高が4-0でインターハイ8強の北越高を下して2年連続の決勝進出を決めた。豪雨に襲われた前半の4得点が、勝敗を分けた。

 テクニカルなチーム同士の技術戦が予想されたが、天候に大きく影響を受けた。試合前から土砂降りとなる中、帝京長岡は前半6分のファーストチャンスでMF谷内田哲平(3年、京都内定)が蹴った左CKをDF丸山喬大(3年)が頭で決めて、いきなり先制。11分には同じ形から谷内田が直接ゴールを狙う場面もあり、勢いに乗った。

 前半24分、中盤から抜け出しに成功したMF田中克幸(3年)がドリブルで独走から鮮やかなループシュートを決めて2点目。さらに33分、MF矢尾板岳斗(3年)が右からのカットインでミドルシュートを放つと、GKが弾いた球を田中が詰めて3点目。その後も左CKに合わせた丸山が際どいヘディングシュートを放つなど一方的に攻め立てる。そして、前半のアディショナルタイムに谷内田の右CKを矢尾板が頭で決め、リードを4点に広げて試合を折り返した。

 2得点の田中は、大学に進学予定だが、複数のJクラブが獲得に動いた逸材。「試合の入りからタッチ数少なく前を目指せた。最初は、サイドに張って前向きで得意なドリブルでリズムを作って、通用しなかったら、開いてボールタッチを増やしてリズムを作ることもある」と話す通り、サイド、中央のスペースを自在に使って攻撃をけん引した。

 また、エースFW晴山岬(3年、町田内定)は、序盤は味方のサポートに走ったが、リードを得ると裏抜けを徹底。前がかりになる相手の力を巧みに利用した。晴山は「普段からミーティングで(総監督の)谷口哲朗先生から、相手がやることを見て後出しジャンケンをしろと言われています。リードした後は、足下よりスペースの方が味方も出しやすそうだったから」とニヤリ。自身のゴールこそ生まれなかったが、再三チャンスを作り出した。

 北越にとっては、豪雨でコントロールの難しかった前半で粘りを欠いたことが悔やまれる展開となった。後半は雨が止み、帝京長岡にポゼッションで守備から引き出される苦しい展開に陥った。それでも快足DF藤吉玲依(3年)がサイドの守備で奮闘し、ボールを奪えば、ボランチの浅野俊輔(3年)、エースFW庄内碧(3年)が関わって個人技とショートコンビネーションでボールを保持しながら反撃に出た。

 しかし、少しずつペースが北越に傾いても、帝京長岡は動じなかった。晴山が際どい接触プレーで倒されてノーファウルとなった後で選手がフラストレーションを見せ始めても、DF丸山が「いつから(審判に文句を)言って良くなった! まず(次のプレーを)やれよ!」と声を飛ばし、チームを引き締めた。

 後半37分、北越はようやく左、右と振って中央へつないだボールを途中出場の大井佑馬(3年)がミドルシュートに持ち込んだが、公式記録に残ったシュートは、この1本のみ。帝京長岡は初戦からの無失点を貫き、4-0で勝利を収めた。

 決勝戦は、当初11月10日に予定されていたが、晴山がAFC U-19選手権予選のメンバーに選ばれたため、12月1日に変更された。対戦相手は、この日の第2試合を勝った日本文理高。インターハイの県予選準決勝で敗れた相手に雪辱を果たし、今度こそ初の全国4強入り、そして日本一へと突き進むつもりだ。

 帝京長岡の古沢徹監督は「これで(プリンスリーグを含めて公式戦で)893分、無失点。選手には『お前たちが本当にがむしゃらになってボールを追えば負けることはない。ただ、どこかで勘違いすれば、高校サッカーは甘くなく、勝利の女神はほほえまない』と言っています。夏を取れなかったことが、ターニングポイント。どこかに甘えがあったので、ファウル(のセルフ)ジャッジを絶対にしないとか、心美しく勝つことをテーマに掲げてきた。練習以外の成長が表現力のアップにつながった。今日勝って、またあと1か月、上手くなれる」と手応えを示した。

 元来、パスワークに定評のあるチームだが、今季は全国屈指。攻守一体のスタイルは完成度が高く、昨年の全国8強を上回る可能性を大いに秘めている。夏の雪辱を果たし、再び全国を席巻するか。決勝戦も大いに注目される。

(取材・文 平野貴也)
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[ブラサカ東日本第4節]埼玉T.Wingsの女子日本代表、菊島宙のトリプルハットトリックで圧勝相手のキックオフを待つ菊島宙(右)と再三好機を演出した辻一幸

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相手のキックオフを待つ菊島宙(右)と再三好機を演出した辻一幸
【ブラインドサッカー東日本リーグ2019 第4節】(27日、スポーツシューレつくば)
Derrotó Saber茨城 0-10(前半0-4)埼玉T.Wings

 女子日本代表の菊島宙がトリプルハットトリックを達成し、Derrotó Saber茨城に大勝した。前半7分の先制ゴールを皮切りに後半17分まで9連続ゴール。試合終了間際に日本代表の加藤健人も決めて2ケタ得点の大台に乗せた。
 菊島は男子選手にボールを奪いに来られても簡単に倒れない強さに加え、両サイドのフェンスに激突しない認知能力の高さも示し、成長の跡を感じさせた。リーグ戦2試合ですでに14得点。2年連続の得点王が早くも視野に入ってきている。

得点者
[埼玉T.Wings]
菊島宙(前半7、12分、20分、20分、後半6、8分、9分、13分、17分)
加藤健人(後半20分)

先発メンバー
[Derrotó Saber茨城]
GK13柴崎隼佑
FP5篠田寛人
FP8松本雄太
FP9須田良平
FP10保坂昭彦
ガイド田中茂雄
監督鈴木力斗

[埼玉T.Wings]
GK1澤田亜藍
FP7志水聡
FP8辻一幸
FP9菊島宙
FP10加藤健人
ガイド加藤裕美
監督菊島充
【注】番号は背番号。選手は前半の先発メンバー

(取材・文 林健太郎)

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[ブラサカ東日本第4節]Avanzareつくばは地元で新ユニフォームお披露目もゴールできずドロー躍動感あふれるドリブルを見えたアブディン

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躍動感あふれるドリブルを見えたアブディン
【ブラインドサッカー東日本リーグ2019 第4節】(27日、スポーツシューレつくば)
Avanzareつくば 0-0(前半0-0)GLAUBEN FREUND TOKYO

 新ユニフォームでのぞんだAvanzareつくばは、弱視クラスのFC SFIDA つくばの試合にも出た森田翼や山川聖立らが奮闘。日本代表の合宿にも呼ばれているアブディンモハメドなども途中出場し、ボールを支配する時間が長かったが、ゴールは奪えなかった。
 対するGLAUBEN FREUND TOKYOは元ラグビー選手の近藤正徳らが相手に体をうまく当てながらボールを奪い、相手に決定的な場面を作らせなかったが、相手ゴールを脅かすような場面は作れなかった。
 
得点者
なし

先発メンバー
[Avanzareつくば]
GK25村上隆浩
FP10森田翼
FP14佐藤祐希
FP17山内昴輝
FP29福地健太郎
ガイド鈴木翠
監督福永克己

[GLAUBEN FREUND TOKYO]
GK41神山昌士
FP4近藤正徳
FP13浅野宏次
FP27知念勇二
FP50鈴木康夫
ガイド布施彩音
監督田村修也
【注】番号は背番号。選手は前半の先発メンバー

(取材・文 林健太郎)

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[ブラサカ東日本第4節]たまハッサーズが日本代表復帰をめざす日向の同点弾から逆転に成功相手との競り合いに負けないたまハッサーズの日向賢(左)

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相手との競り合いに負けないたまハッサーズの日向賢(左)
【ブラインドサッカー東日本リーグ2019 第4節】(27日、スポーツシューレつくば)
たまハッサーズ 2-1(前半0-1)buen cambio yokohama

昨シーズンのリーグ戦王者、たまハッサーズが逆転で開幕から2連勝とした。日本代表の黒田智成がアジア選手権で左ひざを痛め、同代表GK佐藤大介も欠場する中、前半16分にbuen cambio yokohamaの齊藤悠希に先制ゴールを許す苦しい展開。しかし後半7分、日本代表復帰を目指す日向賢がゴール前までつめ、相手のパス交換がわずかに乱れたところを逃さす、同点弾を決めると、3分後には日本代表の理学療法士をつとめる晴眼者の阿部良平が勝ち越し弾を決めた。

得点者
[たまハッサーズ]
日向賢(後半7分)
阿部良平(後半10分)

[buen cambio yokohama]
齊藤悠希(前半16分)

先発メンバー
[たまハッサーズ]
GK1菅谷竜太
FP7田中章仁
FP15日向賢
FP79布施達佳
ガイド永井優斗
監督黒田有貴

[buen cambio yokohama]
GK1和地梨衣菜
FP5近藤凌也
FP7齊藤悠希
FP16和田一文
FP77中村駿介
ガイド佐川勇太
監督加藤大翔
【注】番号は背番号。選手は前半の先発メンバー

(取材・文 林健太郎)

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[ブラサカ東日本第4節]パペレシアル品川が寺西の先制ゴールを皮切りに6発。リーグ参戦初勝利寺西の先制ゴール後、みんなで喜び合うパペレシアル品川の選手たち

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寺西の先制ゴール後、みんなで喜び合うパペレシアル品川の選手たち
【ブラインドサッカー東日本リーグ2019 第4節】(27日、スポーツシューレつくば)
乃木坂ナイツ 0-6(前半0-0)パペレシアル品川

今季から参戦したパペレシアル品川は後半に爆発。5分、日本代表の寺西一の右足ゴールによる先制弾で流れを引き寄せると、その後は日本代表の主将でもあるエース川村怜の個人技がさえわたり5ゴール。同じく日本代表の守備の要、佐々木ロベルト泉が不在の中、記念すべき東日本リーグ初勝利をおさめた。

得点者
[パペレシアル品川]
寺西一(後半5分)
川村怜(後半7、10分、16分、20分、20分)

先発メンバー
[乃木坂ナイツ]
GK41中村秀行
FP8國宗陽介
FP16北郷宗志
FP18鈴木隆康
FP21鈴木涼
ガイド藤井彬
監督田中茂樹

[パペレシアル品川]
GK99若尾将大
FP3松尾雄大
FP5川村怜
FP9寺西一
FP22與儀元気
ガイド神山明子
監督小島雄登
【注】番号は背番号。選手は前半の先発メンバー

(取材・文 林健太郎)

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[ブラサカ東日本第4節]弱視クラスはFC SFIDA つくばの山川の2発で今季初勝利攻守に走り回ったGrande Tokyo角谷佳祐

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攻守に走り回ったGrande Tokyo角谷佳祐
【ブラインドサッカー東日本リーグ2019 第4節(弱視クラス】(27日、スポーツシューレつくば)
FC SFIDA つくば 2-0(前半1-0)Grande Tokyo

FC SFIDA つくばは、ブラインドサッカー日本代表合宿にも呼ばれる山川聖立の2発でGrande Tokyoを振り切り、4戦目にして今季初勝利をおさめた。一方、Grande Tokyoは日本代表の角谷佳祐を最終ラインに置き、ボールを奪ってからのカウンター攻撃を軸に反撃を試みたが、及ばなかった。

得点者
[FC SFIDA つくば]
山川聖立(前半17分、後半10分)

先発メンバー
[FC SFIDA つくば]
GK1松井康
FP9中澤朋希
FP20森田翼
FP24石田虎太郎
FP56鳴瀬未来
監督松井康

[Grande Tokyo]
GK12山崎裕之
FP3篠崎直也
FP6辻一幸
FP7竹村和志
FP10角谷佳祐
監督山崎裕之
【注】番号は背番号。選手は前半の先発メンバー

(取材・文 林健太郎)

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インハイ予選王者・専修大北上が苦しみながらも4ゴール!不来方に勝利して決勝へ:岩手2点目を挙げチームメイトに祝福される専大北上MF菊地竜空(中央、3年)

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2点目を挙げチームメイトに祝福される専大北上MF菊地竜空(中央、3年)
[10.27 選手権予選準決勝 専修大北上4-1不来方 いわぎんB]

 第98回全国高校サッカー選手権岩手県予選準決勝が27日、いわぎんスタジアムBグラウンドで行われ、第1試合はインターハイ予選で初優勝した専修大北上高と、11年ぶりの全国大会出場を目指す不来方高が対戦。専修大北上がやや苦しめられながらも4-1で勝利し、決勝へと駒を進めた。

 丁寧にショートパスをつなぐビルドアップが持ち味で、全国高校総体でも大社高(島根)に勝利し、京都橘高(京都)にはPK戦で敗れるも、全国の強豪相手に全く引けを取らないポゼッションを見せた専修大北上。この日も立ち上がりから試合の主導権を握り、前半12分DF那須永翔(3年)のクロスからMF阿部耀仁(2年)がヘディングシュートを決め、幸先良く先制した。

 ところがこの後、専修大北上は不来方の組織的な守備に手こずり、なかなかゴールが奪えない。すると前半24分、不来方はGKからのパントキックを受けたFW三浦大知(3年)がそのままシュート。GKが弾くも、「常に相手の裏のスペースを狙っていて、良い形でこぼれてきてうまく反応できた」と振り返ったFW及川拓人(2年)がこぼれ球を押し込んで同点に追いついた。

 思わぬ形で同点となった専修大北上は直後の前半28分、阿部耀のクロスをFW千田舜(3年)がポスト役となり、こぼれ球をMF菊地竜空(3年)が押し込んですぐに突き放し、前半を2-1で終えた。

 後半すぐに突き放したかった専修大北上だが、不来方は主将MF佐藤玄侍(3年)を中心に体を張った守りを見せ、ゴールを許さない。「縦へ急いでしまった」と、専修大北上の小原昭弘監督も振り返った通り、インターハイで見せたような流れるようなパスワークをなかなか見せることができなかった。不来方はゴール近くで三浦が見せるロングスローから何度か決定機を作り、専修大北上にとっては嫌な雰囲気の時間が長く続いた。

 それでも終盤相手が疲れてくる時間帯、専修大北上はエースがしっかりと仕事をした。後半35分、主将MF阿部柊斗(3年)のクロスボールに、ニアサイドで待っていたFW菅原新(3年)が倒れ込みながら右足で合わせて、3-1。これで試合の流れを決めた。37分にはFKのチャンスから菊地がこの日2点目のゴールを決めてダメ押し。専修大北上が4-1で勝利した。

「今日は全体的に良くなかったですね。もっとボールを動かしたかったですし、自分たちのゲームじゃありませんでした」と反省の弁を語る小原監督。しかし、「自分たちのゲームじゃない試合を勝てるのも大きい」と、苦しみながらも勝利という結果を得たことを評価した。

 今日の4得点中3得点は右サイドのクロスから。「ボールをつなぐのは認識されてきて、中をこじ開けるのは難しくなってきました。前回(準々決勝・花巻東高戦)は左から、今日は右から良い形で取れています」と夏に優勝を果たして追われる立場となった専修大北上は、今大会サイド攻撃に重点を置き、初の選手権全国出場を目指す。「自分たちはチャレンジャーです。気を抜かずに決勝で勝って、専北の歴史を変えたい」と主将の阿部柊も力強く語る。

 一方の不来方は、敗れはしたが、インターハイ予選王者を苦しめたことで、充実した表情の選手も多かった。今日の出来を点数で問われた工藤竜也監督も「100点、と言いたいところですが負けたので95点ですかね」と高評価。「子どもたちは実力以上のものを出してくれて、出し切ってくれたのでスッキリしました。ロングスローや前線からの守備などが機能し、思った以上にボールを持たれる時間も長くありませんでした」と全力を出し切った選手たちを称えた。

 同点ゴールを決めた2年生の及川は「先輩たちが結果を残してくれたので、自分たちはそれ以上の結果を残そうと覚悟を決めています。自分が良い方向に引っ張っていけたら」と前を向く。敗退となったが、今回のベスト4はチームにとって大きな自信となったことだろう。

(取材・文 小林健志)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3007]専修大北上FW菅原新(3年)_焦りを振り切り、エースが試合を決める大仕事専修大北上FW菅原新(3年)が試合を決める3点目を奪った

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専修大北上FW菅原新(3年)が試合を決める3点目を奪った
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.27 選手権予選準決勝 専修大北上4-1不来方 いわぎんB]

 4得点を挙げた専修大北上高だが、「3点目が大きかったですね」と小原昭弘監督が語った通り、試合を決定づけるゴールを挙げた、チームのエースストライカー菅原新(3年)がこの試合のマン・オブ・ザ・マッチ(MOM)だ。

「あまり調子は良くはなかったですね」と小原監督も話すように、今大会通じてなかなか結果を出せなかった菅原。「選手権に入ってから1点しか取れていませんでした。シュートを打たなければと焦っていました」。焦りからシュートの精度を欠く、悪循環に陥りかけていた。

 それでも「選手権を通じて、サイド攻撃をコンセプトにしてやっていて、チームの狙いどころで点を取れました。2-1の時間が続いて雰囲気は良くありませんでしたが、良い時間帯に取れて良かったです」。今大会、特にトレーニングを積んできたクロスからの形で、チームとして点の欲しかった時間帯にゴールを奪えたことに喜びの表情を浮かべていた。

 決勝に向けては「厳しい試合になると思う」と気を引き締める。「県総体を取って、追われる立場になりましたが、勝って強い専北でありたい」と語る菅原。決勝も自身のゴールで全国へと導きたいところだ。

(取材・文 小林健志)
●【特設】高校選手権2019

身体能力は県下一、日本文理がタフマッチ制して新潟決勝へ集中豪雨の中、タイムアップに歓喜する日本文理高イレブン

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集中豪雨の中、タイムアップに歓喜する日本文理高イレブン
[10.26 選手権新潟県予選準決勝 新潟明訓高 0-1 日本文理高 長岡ニュータウン運動公園]

 第98回全国高校サッカー選手権大会の新潟県大会は26日に長岡ニュータウン運動公園で準決勝2試合を行い、第2試合は日本文理高が1-0で新潟明訓高を下した。

 立ち上がりから互いにロングボールを多用し、試合は肉弾戦の様相を呈した。中でも、キャプテンマークを巻いた2人が存在感を発揮。日本文理が右サイドからのクロスや右DF古俣眞斗(3年)のロングスローでゴールを脅かせば、新潟明訓はMF高橋一誠(3年)が果敢にボールサイドへ顔を出し、足下で相手をかわして前進して対抗した。

 ともに押し込んでも決定機を作れずにいた前半、ゴールを生み出したのは、日本文理のハイプレスだった。29分、中盤の高い位置でMF秋元圭太(3年)がボールを奪うと、ショートカウンターへ移行。前線で身体を張っていたFW長崎颯真(2年)が完ぺきに最終ライン裏へ抜け出し、GKとの1対1を決めて先制に成功した。

 新潟明訓は、サイドMFとサイドDFの攻撃参加から押し返して敵陣でセットプレーの機会を増やすと、40分に右サイドで木下裕介(2年)が相手クリアをワンタッチで対角へ蹴り込んだプレーをきっかけに敵陣の深い位置を強襲。CB竹内豊(2年)のクロスをFW小山瑠太(3年)が頭で合わせて決定機となったが、ゴールの枠を捉えられなかった。

 試合を通じて目立ったのは、日本文理の体格の良さと身体能力の高さだった。守備では大きな体でプレスをかけて相手のパスを引っかけ、ロングボールは長身で弾き返し、両サイドにボールが収まれば右の中林海成(3年)、左の中村怜(3年)がドリブルで推進力を発揮した。

 しかし、中林が「全然納得いってない。持ち味を発揮しきれず、難しい試合でした」と振り返ったように、なかなか追加点を奪えず、次第に逆襲を受ける場面が増えた。新潟明訓は後半13分、途中出場で前線に入ったDF田辺大空(3年)が前線に反らした縦パスにFW斎藤悠吾(2年)が鋭く抜け出し、相手のファウルを受けるなどゴールに迫った。

 後半21分にDF内藤大翔(2年)を投入した後は、内藤のロングスローで猛攻を展開した。しかし、日本文理は身長189センチの長身CB岩井優月(3年)らが空中戦で強さを発揮。続々と足の痙攣で選手が倒れ込み、消耗による選手交代を繰り返しながら苦しい時間を耐え凌いだ。

 新潟明訓の最大のチャンスは、後半33分にあった。高橋一のクロスをCB薗部太郎(3年)が頭で合わせた場面は惜しかったが、ゴールの枠を外れた。試合終盤は、突如、集中豪雨に襲われ異様な雰囲気に包まれたが、日本文理は最後まで身体を張ってゴールを死守して1-0で勝利。主将の古俣は「最後はセットプレーで押し込まれたけど、全体で声をかけて気持ちを切らさずに勝ち切れて良かった」と喜んだ。

 12月1日に新潟市陸上競技場で行われる決勝戦では、プロ内定2選手を擁して2年連続の全国出場を狙う帝京長岡と対戦する。インターハイ県予選の準決勝で対戦した際は、3-3でPK戦の末に勝利。駒沢隆一監督は「昨季から県リーグに降格して、どこまで力があるか分からない中、あのとき互角に戦えたことで、選手の自信になったと思う。同じ土俵ではかなわない。毛色の違うサッカーをどこまでできるか」と、身体能力を前面に出し、走って競り合い、早く攻めるサッカーで攻め勝つ姿勢を打ち出した。まったく異なるカラーを持つ両チームの決戦の勝者が、新潟県代表として全国大会に出場する。

(取材・文 平野貴也)
●【特設】高校選手権2019

[MOM3008]日本文理FW長崎颯真(2年)_2年前の躍進きっかけに進学のFWが決勝点前半29分、日本文理高FW長崎颯真が決勝ゴール

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前半29分、日本文理高FW長崎颯真が決勝ゴール
[高校サッカー・マン・オブ・ザ・マッチ]
[10.26 選手権新潟県予選準決勝 新潟明訓高 0-1 日本文理高 長岡ニュータウン運動公園]

 3トップがガンガンと仕掛ける全国初出場校の姿は、一人の中学生に大きな影響を与えた。2年前に行われた第96回全国高校サッカー選手権に、新潟県代表として初出場を果たして8強まで勝ち進んだのは、長身GK相沢ピーター・コアミ(現千葉)らを擁する日本文理高だった。その姿を見て門をたたいたFW長崎颯真(2年)が、決勝進出につながる貴重な決勝点を挙げた。新潟明訓高とのロングボールバトルが続いた前半29分、中盤からのショートカウンターに鋭く抜け出し、右足のシュートでGKとの1対1を制した。

「後ろの選手が全力で守ってくれていたので、自分も結果を残さないといけないと思っていた。チームに貢献できたかなと思います。前の日からイメージを膨らませていました。動画を見たのは(ドイツ1部バイエルンで活躍しているポーランド代表の大型FWロベルト・)レワンドフスキ選手。相手を押さえてプレーするのが上手いし、決定力もあって、ヘディングも強い。自分のプレーの参考になると思って。でも、ゴール前のプレーを見ていて、あんな形で抜け出すことは想像していなかったですけど……。簡単なシュートほど難しいと言われるので、(完全に1対1になって)ヤバイと思って焦ったんですけど、少し顔を上げてGKを見たらニアサイドが空いていたので、インサイドで蹴り込みました」

 FWにとって、自分の得点で勝利することほど大きな喜びはない。長崎は、さわやかな笑顔を見せてゴールを振り返った。長崎が日本文理に進んだのは、2年前の躍進を見たからだ。県予選の決勝戦は現地で観戦。「見ていたら、鳥肌が立って、ここで全国に行きたいと思いました。練習会に行ったら、人工芝グラウンドがあって環境も良かった」と進路に選んだ理由を話した。

 1年夏からは約1年間、ボランチでプレーしたが、2か月前に先発選手が負傷したため、代役としてFWへの再転向を要求された。2トップを組むのは、10番を背負うエースの齋藤山斗(3年)だが、右足の肉離れを繰り返しており、痛々しいほどのテーピングが物語るように、長時間フル稼働できる状況ではない。この日の齋藤は、抜け出すよりも足下で受けて起点になるプレーが多かった。

 元々、長崎は齋藤が前を向いてプレーしたり、相手最終ライン裏へ抜け出したりできるようにするためのターゲットマンとして起用されているが「本来は、自分が前で収めて、ほかの選手が抜け出す形ですけど、今日は、山斗さんの動きや位置取りを見て、自分が競り合いの後に抜け出した方が良いなと思いましたし、相手の背後のスペースは、いけるかなと感じていました」と状況判断でプレーを変えたことが奏功した。

 得点以外では存在感を発揮しきれなかった部分もあり、駒沢隆一監督が「得点に絡んだ部分は彼らしさが出ていたが、もう少しシュートも打ってほしい。貴重な1点ではあったが、不十分」と厳しく指摘したように課題もあるが、インターハイの県予選準決勝で帝京長岡をPK戦で下した試合では、延長戦後半に同点弾を決め、最後のPKを成功させて勝利に導いた。

 約1か月後の12月1日に行われる決勝戦で再びラッキーボーイとなり、全国デビューを果たせるか。長崎は「前回(夏)は、帝京に勝ったけど、決勝戦で負けてしまった。今度は勝って、全国に行きたい」と連続ゴールに意欲を示した。

(取材・文 平野貴也)
●【特設】高校選手権2019
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