
[4.11 J1第10節 FC東京 1-1 柏 国立]
FC東京は先制点を奪った直後の前半41分、MF安斎颯馬の会心のFKが柏ゴールマウスを襲ったが、クロスバーに弾かれた。1-1で引き分けた試合後、安斎は「惜しいじゃ意味がない」と言い切り、「ああいうチャンスを決めていれば2-0でもっと楽な試合になった。一発で試合を変えられるようにしたい」と厳しく語った。
前半35分にFW仲川輝人のゴールが決まり、7試合ぶりの白星に大きく近づいたFC東京。さらに同41分、MF俵積田晃太のドリブル突破でFKのチャンスを作ると、安斎はただ一人キッカーの位置に立った。「もうあの位置だったら自分は狙うことしか考えていなかった。キックだけに焦点を当てていた」。大役を背負ってキッカーを務めたからには、“惜しい”でとどまるつもりはなかった。
チームはその後、再び柏にボールを握られる時間帯が続き、後半アディショナルタイム4分の同点被弾で1-1のドロー。「あれだけ持たれてあれだけチャンスをつくられたら誰がとかじゃなくああいった事故が起こりうる」と振り返った安斎は「あれだけボールを持たれてしまうと難しい展開になってしまうので、もっと取りどころを定めて押し上げないと。ゲーム自体を支配されてしまったのでそこを修正しないといけない」と改善点を見出した。
これで7試合勝利なし。先発に若手選手が並ぶチームにとって苦しい時期が続くが、「ここでバラけてもそれこそ取り返しがつかないことになってしまう。やっていることを信じて、誰がとかじゃなく、みんながみんな先頭に立ってやり続けることで道は開いていくと思う。誰がとかじゃなく全員で引っ張っていきたい」と奮起を誓った。
(取材・文 竹内達也)
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