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[関東]筑波大がFW内野航太郎の待望今季初ゴールで首位堅持「今日は何が何でも」勢いを持って天皇杯予選へ[関東]筑波大がFW内野航太郎の待望今季初ゴールで首位堅持「今日は何が何でも」勢いを持って天皇杯予選へ

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[関東]筑波大がFW内野航太郎の待望今季初ゴールで首位堅持「今日は何が何でも」勢いを持って天皇杯予選へ
[4.19 関東大学L1部第4節 筑波大1-0桐蔭横浜大 筑波大学第一サッカー場]

 エースに待望の今季初ゴールが生まれた筑波大は、初の連勝で首位をキープした。気温31.7度で行われた一戦。小井戸正亮監督は「暑くなるのは分かっていたので、何とか前半をしのいで後半勝負と思っていた。相手も同じような考え方でしたし、タフな試合でしたね」と勝利にホッとした表情をみせた。

 スコアは思わぬ形で動いた。後半9分、桐蔭大のMF永井大士(4年=聖和学園高)がカウンターを仕掛けようと前線に蹴り出したボールが主審に当たって跳ね返る。プレーが止まったかに思えたが、戻ったボールに永井が触れてしまったことでプレーがそのまま流れる。これをFW内野航太郎(3年=横浜FMユース)がさらって一気にゴール前まで運ぶと、DFの戻りに遭うが、倒れ込みながらもシュートをきっちりと枠内に蹴り込んだ。

 判定に納得のいかない桐蔭大の選手たちは猛抗議したが、判定が覆ることはなかった。セルフジャッジでプレーを止めないという基本の大切さを改めて感じさせるプレーになった。何より筑波大にとって大きいのは、内野に今季初ゴールが生まれたことだ。指揮官も「あんな形でしたけど、ここから爆発してほしい」と更なる期待をかけていた。

 内野自身は危機感を力に変えてシーズンに入っている。本来は4年生を迎えるはずだった3選手、DF諏訪間幸成(横浜FM)、MF加藤玄(名古屋)、DF安藤寿岐(鳥栖)の3人が3年生シーズンで大学サッカーを切り上げて、それぞれ高校までを過ごしたクラブに戻って、プロキャリアをスタートさせた。

 内野も今オフは多忙を極め、横浜F・マリノスのキャンプ参加や、選抜活動、さらにデンマーク1部のブレンビーに練習参加と、筑波大に戻ったのはリーグの開幕間近の時期だった。「プレシーズンに全然いなかったので、チーム状況がどうか全く分からなかった。それに全く勝てていないということだったので、最初は“汚れ仕事”をやろうと思った」。

 そして内野の献身性はチーム状況を好転させた。得点が奪えていなかったとはいえ、周囲を生かすプレーでチームメイトの得点機会を演出した。「自分が起点になってチャンスを作るとか、自分が苦手だったことに嫌でも取り組まないといけないシーズンだなと思った。ここ3試合は自分が起点になれて勝てた思います」。

 ただ得点がないことは気にしていた。「今日は何が何でも取ろうと思っていた。今年は危機感があるというか、俺らが中心になってやっていかないといけないぞというのは、銀(池谷銀姿郎)だったり、徳永(涼)中心に話している。今、この順位(首位)にいるというのは、ちゃんと準備してきたから。もっと改善していかないといけないけど、いいスタートが切れたかなと思います」と充実の汗をぬぐった。

 このあとリーグ戦は2週間の中断。筑波大はその間に天皇杯の茨城県予選となる茨城県サッカー選手権大会の1回戦と準決勝を戦う。昨年度大会ではJ1町田を破る快進撃で大きな話題を集めた。今年も当然、その舞台に立つことを目指している。内野も「天皇杯はチームもそうですし、個人としても名前が跳ね上がるチャンスだと思っている。でも予選を簡単に突破できるとは思っていない。ちゃんと全員で、誰が出てもいいように準備していきたい」と気合を十分にしていた。

(取材・文 児玉幸洋)

●第99回関東大学リーグ特集

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