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MF白井誠也(前橋育英)が大学生相手にも特長発揮!! ベンチスタートも気落ちせず輝いた選手権、自己分析の“一発屋”脱却へ前橋育英高MF白井誠也(2年)

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前橋育英高MF白井誠也(2年)
[1.27 練習試合 U-17日本高校選抜候補 2-4 東京国際大]

 前橋育英高MF白井誠也(2年)は第103回全国高校サッカー選手権での活躍により一躍全国区のドリブラーとなる中、「2年で試合に出たから次も出られるという気持ちだと、油断して後輩にポジションを取られたりする部分はあると思うので、もっともっと気を引き締めてやっていかないといけない」と襟を正した。

 白井はMFエデン・アザールを参考にしているという緩急をつけたドリブルで、全国のDF陣を翻弄。「インスタのDMで『ドリブルを教えてください』とかそういうのも来たり」(白井)と反響は大きく、「自分のドリブルを上手だと思って言ってくれるのは自信にもなるし、嬉しいこと」と頬を緩めた。

 そうした高い技術は大学生相手にも発揮できた。U-17日本高校サッカー選抜候補として臨んだ26日の駒澤大戦では、中盤でボールを受けると2人の間を突破して攻撃を展開。翌日の東京国際大戦ではさらにボールタッチの機会が増え、推進力のあるドリブルから決定的なスルーパスを通したり、シュートを放ったりと特長を示した。「大学生はプレスが早いですけど、前を向いたときにしっかり仕掛けるというのはできている」と白井。一定の手応えを感じた様子だ。

 ただ得点でアピールすることはできず、同世代のスター選手とも過ごす中で「まだまだ未熟な部分がいっぱいあるなと感じる合宿だなと思います」。他チームの選手に普段の練習メニューを聞いたほか、同じドリブラーのMF安藤晃希(流通経済大柏高/2年)などとコミュニケーションを取って学び合ったといい、多くの刺激を受けながら新年度に繋げていく構えだ。

 今季はプレミアリーグEASTの開幕当初こそ先発を飾る機会も多かったが、選手権では途中出場でチームに勢いをもたらす役割を担当。白井はベンチスタートが続く状況でも「スタメンで出なかったときに悔しいなという気持ちになるんじゃなくて、チームが勝つために自分が何ができるのかをよく考えて試合に出るようにしていました」と話す。1年生の後期ごろからプリンスリーグ関東2部を戦う前橋育英高Bで途中出場のチャンスを得られるようになり、「(出場時間が)短い中で自分に何ができるのかを工夫して試合に出場するように」考えた。そうした経験が全国の舞台で活きる形となった。

 もっとも最上級生となる来季は「もちろんスタメンで出たい」と意気込むところ。白井は現状を自己分析しながら、さらなるレベルアップを誓うとともに3年生としての責任を強調する。

「自分は今のところ一発屋みたいな感じで、何回か仕掛けて1回抜ければいいという感じだったんですけど、スタメンで出るには最初から最後までずっと良いプレーをし続けないといけないと思うのでその部分をしっかり強化する。そして、今まで3年生たちがずっと引っ張ってきてくれたので、自分たちも後輩を引っ張れる選手になれるように頑張っていきたいと思っています。厳しく言うだけじゃなくしっかり相手の意見も聞くのは大事かなと思います」

 全国に名をとどろかす中でも課題を認識し、成長の歩みを止めることはない。白井は相手からの警戒が強まることも覚悟した上で、新シーズンに向けて「後ろを向いてプレスが早い中でどうやってキープするかは、体が小さい中で難しい部分ですけどそこをやっていかないといけない」とさらにボールコントロールを磨き、今季を超える活躍を目指していく。

(取材・文 加藤直岐)

●第103回全国高校サッカー選手権特集

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